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代々木 天使不在 |
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僕達は代々木を散策することにした。 目の前にそびえ立つ、超高層ﾀﾜｰ。 幸いにして戦火を逃れたその姿だけを見ていると、 まるで現実世界にいるような錯覚を覚えた。 そして今は、 その錯覚の中に居続けたかった−− 僕とｽｽﾞと、たったふたりで。 だが、そんな甘い時間は一瞬にして打ち砕かれた。 追っ手の生物兵器が、僕達を取り囲んでいたのだった。 精密機械  ﾓﾝｽﾀｰが音を立てて倒れると、 そこには再び静寂が訪れた。 正直なところ、 僕はもっとｽｽﾞの近くに寄り添いたかった。 思い切って一歩、踏み出そうとした瞬間。 物陰から一人の少年がちらりと顔を覗かせた。 うぅ･･････仕方がない。 僕は一度踏み出した足を引っ込めた。 「ｵﾚ、お前らのこと探していた人に会ったんだぞ」 いたずらっぽく笑う少年。 なんだか得意げだ。 「ｽｰﾂを着た人が、捜してた。 若いｵﾄｺとｵﾝﾅの二人組みだって。 お前らだろ？」 あの青年実業家が僕達を捜している−−。 僕達と会って、何をしようっていうんだ？ 押し黙っている僕の様子を見て、 特に面白みを感じなかったのだろう。 少年はこう言って去っていった。 「その人は、中野方面へ行ったよ。 会えるといいね」 ･･････さて、これからどこへ行こうか？ ─End of Scene─ 新宿中央公園へ自動的に戻っている 次回12時間更新 【選択肢】 まだ決めていない 風まかせ 都庁へ 仕事を手伝う 策敵活動 中野方面へ 初台方面へ 代々木方面へ |
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