TOP[0]>攻略ルート選択 >リザルトTOP

ヤマモトを誘う2

【備考】
中庭にて

 僕は思い切って300zelを渡すことにした。
 金に正直な男の言うことだ、きっと信用しても良いのだろう。
 300zelを受け取るなり、ヤマモトは深く頭を下げた。

「私を信用してくださってありがとうございます。この金額に見合うだけの働きをお約束しましょう」

 そう言って、僕の手を取り、握手をしてきた。
 思ったより、金銭での取引は、気持ちのよいものになりそうだった。
 僕はさっそく、工場脱出の集合時間と場所を告げた。

「この計画は誰にも知られてはならないんです。どうか内密にお願いします」

 念を押すと、ヤマモトは当然といった口調で返す。

「秘密保持も、この契約に含まれています。ご心配なく」

 思ったよりも律儀な性格なのかもしれない。
 僕はそれ以上語るのはやめ、工場内に戻ることにした。
 ヤマモトは僕の姿が見えなくなるまで、その場で僕をずっと見送っていた。


─End of Scene─

画像、データ等の著作権は、 Copyright(C)2008 SQUARE ENIX CO., LTD./(C)DeNA に帰属します。 当サイトにおける画像、データ、文章等の無断転載、および再利用は禁止です。