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薬草集め初回 |
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僕たちは北へと進み、薬草を集めているという人に会いに行くことにした。 スズが仕入れた情報によると―― その人は、集めた薬草をもとに薬を作り、商売している。 どんな薬かというと……一般には決して販売してくれない、秘密の薬。 軍の要人からの需要があり、どうも裏ルートで売りさばいているらしい。 高額で売れる分、薬草集めに対する報酬も良いのだとか。 嘘かホントか分からないけど、とにかく胡散臭い話だ。 そんな話をしながら歩いていると、目の前に、ぼろぼろのテントのような小さな家が現れた。 僕たちは恐る恐る入口のカーテンを開け、小声で挨拶してみた。 「なんじゃ。何か用かい」 テントの隅っこで膝を抱えていたのは、皺くちゃの小さなお婆さんだった。 その声の大きさにびっくりしながらも、僕たちはひるまず、目的を告げる。 「僕たち、薬草集めをしたいんですけど」 お婆さんはじいっと目を凝らして僕たちを見ると、 「あぁ、そうかい。いいねぇ、若いのは」 そう言ってケケケ、と不気味な声で笑った。 「ここから北へ進むと、このあたりにはめずらしい原生林がある。そこへ行って、 『アカマダラ草』をひと握り、摘んできておくれ」 うーん、そんな草、聞いたことないな。 僕が微妙な表情をしてしまったのか、お婆さんは再びケケケ、と笑った。 「見つけにくいかもしれないが、一目みれば分かる。見つけてきてくれら、300zel渡すよ」 なるほど、ウワサどおりり、いい収入だぞ。 でもやっぱり、ここまで高額となると……。 「あぁ、途中にモンスターもおるじゃろうから、気をつけてな」 お婆さんはそう言うと、薬草を取るための袋を一つ、渡してくれた。 やはりそう来たか。 まぁ、これはとにかく、行ってみるしかないか。 僕たちは、お婆さんに言われた場所へと向かった。 そこは木や草がうっそうと生い茂っており、この戦場の地の中では、明らかに異質な場所だった。 そう、何かの力で、無理やり草木を茂らせて――秘密の何かを隠そうとしてるような。 僕たちは現在のポイントを知るために、目の前の木に傷をつけて、印をつける。 ヘタしなくても、あっという間にこの緑の迷宮に、迷い込んでしまいそうだったからだ。 さて、これからどうしようか? ─See you Next phase─ |
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