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薬草発見時 |
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枯れ木を掻き分けつつ進むと、そこには見慣れない、
毒々しい色の花が咲いていた。 『アカマダラ草』――名前のとおり、花弁は赤と黒のまだら模様になっている。 甘く強いその香りを嗅《か》いでいると、意識が薄れていきそうだった。 何か、毒性を持っているのかもしれない。 できるだけ息を吸わないよう、無言で草をもぎ取り、袋に詰め込む。 それから花粉が飛ばないよう、袋のヒモを静かに、ぎゅっと締めると、 僕たちは『アカマダラ草』の群生を後にした。 お婆さんの元へ戻り、袋を手渡すと、約束どおり300zelを手渡してくれた。 「どうだい? 問題はなかったかい?」 モンスターに襲われたけれど、きっとそれは、 300zelという報酬に含まれているのだろう。 首を横に振り、僕たちはお婆さんのテントを出た。 「また金が必要になったら言っておくれ」 お婆さんのケケケ、という声が、あたりに響き渡った。 ――あれで一体、どんなに恐ろしい薬を作るんだろう!? 僕とスズは思わず苦笑しつつも、元にいたポイントまで戻ることにした。 ○○は300zelを得た ─End of Scene─ |
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