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宿木、探り求める者II

[禁領について詳しく聞きたい]

“禁領”についての基本的な部分を憲章から学び、 それに補足してもらう形で店主から更に説明を受ける。
 それらを簡単に纏めると、こうだ。

“禁領《リンバス》”とは、要約して言えばこの地──アルレデドル大島と呼ばれる大地の1/3程を埋める、特殊危険地域を指す。
 この世界における気候、地形は、周辺地域の天候などの外的要因による影響が殆ど無く、その土地ごとが元々持っている“属性因子”のようなもので決定されるらしい。故に、砂漠地帯の直ぐ隣に深い森や、火山の隣に氷河等が存在しうる世界といえる。
 一つの土地は上位下位複数属性の割合によって構築されているのだが、土地を構成する属性因子の根となる部分には、二つの基本因子“陽性”と“陰性”が存在する。
 他の属性はある程度人為的な操作、自然要因による変化が期待できるのが、基礎となる陽性陰性の因子だけは変化させる事ができず、不変といわれている。そしてこの世界の人間は、基本的に陽性の因子を持つ存在であるらしい。
 それ故、人は陰性の基本属性を持つ土地である禁領に対し常に忌避感が付きまとい、実際その領域に入り込もうとすると拒絶反応が発生。身体、精神に障害を残す事になる。
 例外は、陰性因子に対し適性を持つ一部の人間のみらしく、結果、人々は基本因子が陰性である土地全般を“禁領”と定め、そこを“人が住むべきでない領域”として立ち入る事を止めた。

 昔は陰性因子を持つ土地に入り込んだとしても、これ程の強烈な拒絶反応を伴うものではなかったらしい。だが、過去に起きた大島全土を巻き込んだ戦争の折、大地に宿る陽性と陰性の因子が活性化。陽性の存在は陰性の土地に侵入すると拒絶反応が生じ、陰性の存在は陽性の土地に侵入すると拒絶反応が生じるようになってしまったのだという。

 七王国が相応の繁栄を見せ、徐々に土地問題が発生し始めた現在の大島においても、その拒絶反応に対する抜本的な解決策は存在しておらず、禁領が“人が住むべきでない領域”という考えは一般的なまま。大島に存在する禁領は、未だ自然を色濃く残したまま放置され、更にそれぞれの禁領では知性や集団本能を持つ陰性存在達が独自の社会を築き始め、禁領はより人の手を離れた場所となっていった。
 ここで重要な点は、禁領は人の手が入らぬ場所であるため、この中ではあらゆる無法がまかり通る、という事である。
 アルレデドル大島に存在する陽性因子の土地──つまり人々が何の障害もなく足を踏み入れる事が出来る土地は、その殆どが国や領主によって管理されており、なんの権利も無い一介の旅人が好きな場所に入り込んだり、物を持ち出したりすると処罰の対象となる。
 だが、禁領は人の管理の及ばぬ地だ。誰もが土地の権利を主張できず、したとしてもそれを是とする法が存在しないため、そこで得た物は全て取得者の物に出来るのだ。
 だからこそ、危険極まりない場所である禁領に分け入る“探求者”という存在が生まれたといえる。もし禁領で希少な品を手に入れる事が出来れば、正に一攫千金となるからだ。
 とはいえ、禁領から得た品を禁領外へと持ち出す際には宿木からの検閲が入り、彼等が外部に持ち出すのは問題があると判断した品は、強制的に没収されてしまうらしいのだが。

     ***

「他に確かめておきたい事はあるか? 無いならば、“試し”の説明に入るが」

 店主の問いに、○○はどう答えるか迷い──。

─See you Next phase─







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