TOP[0]>攻略ルート選択 >リザルトTOP

運命のラストバトル

 僕達が探していたサイレンを鳴らすスイッチは、 目の前で天使がひけらかしている携帯電話だったのだ。

 携帯電話を手の中で、
もてあそびながら初めて会った時と同じ微笑みを浮かべて、 天使は言う。

「私は、現実世界で居場所を失った人物に、 この世界の居場所を提供した」

 そして、僕はすべてを理解した。
 現実の東京で起きていた“人が消える事件”について。

 −−事件の犯人は、この天使であること。
 −−僕も、おそらくスズも、この事件の被害者となったこと。

 現実の東京で消えた人々は、 僕のように天使からメールを受け取って、 この世界に連れ込まれたんだ。

 −−消えた人たちは、 空を行く“箱舟”に乗ってる。
 −−この街の退屈な日常を捨てて、 今頃どこかできっと幸せに暮らしてるんだ。
 −−いちばん大切な誰かと。

 あの時、 僕が抱いたささやかな妄想は見事にうちくだかれた。

 これで、すべての謎の断片が繋がった・・・・・・?
 だけど、天使自ら真相を明かしたということは、 もうひとつの意味があるはずだ。

 僕たちが、この世界の真実を知ったとしても、 彼の脅威にならない。
 余裕の態度で、天使は続ける。

「君たち・・・・・・選抜者は、 この世界で暮らすうちに、現実世界を忘れてしまう。 現実世界に残った肉体は、意思を失い、 やがて不遇の死を迎えるのだ」

 僕たちは、現実世界で見捨てられた人間なのか?
 小さな夢すら見ることのできない負け犬だっていうのか?
 怒りに震える僕に向かい、天使は微笑む。
 その笑顔のまま、彼はこう告げる。

「導かれる運命に抗っても無駄ということだ」

天使が現れた!
天使

−End of Scene−


次回8時間更新
選択肢なし

画像、データ等の著作権は、 Copyright(C)2008 SQUARE ENIX CO., LTD./(C)DeNA に帰属します。 当サイトにおける画像、データ、文章等の無断転載、および再利用は禁止です。