エルアーク情報局ﾘｻﾞﾙﾄ集　主の書室達

主の書室達

　ｴﾙｱｰｸの地上部に聳《そび》える巨城、“白と緑の城”
　その上層に位置する、単書を収めた書庫群“主の書室達” の更に上に、一つの部屋がある。
“箱舟”の管理者──正確にはこの船と城を作り出した人物 ──が、己の居室としたのがこの部屋で、今はその管理者代行として、一人の少女がここで暮らしていた。

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　部屋の入り口、良く手入れされた木製の厚い扉を数度叩くと、返答となる柔らかな声と共に、扉がゆっくりと開かれる。
　隙間から顔を出したのは、黒色のﾄﾞﾚｽにくすんだ金髪を流した少女。彼女がこのｴﾙｱｰｸの管理代行を務める“人形”、ﾂｳﾞｧｲである。

「あら。いらっしゃいませ、○○さん。今日はどうされました?」

　扉を引き、○○を中に招き入れてから。ﾂｳﾞｧｲは部屋に置かれた丸ﾃｰﾌﾞﾙを囲む四つの椅子の一つを ○○に勧めつつ、そう訊ねてくる。
　それに対して、○○は──。

ーEnd of Sceneー