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街道にて、その後

【備考】
男達は倒すが少女も捕えるを選択


 まずは物騒な男達を叩きのめし、それから少女を捕えて詳しい話を訊くことにした。




「そーこなくっちゃ!」

 後ろで少女がガッツポーズを取る。後で捕まるとも知らず。

「そーかいそーかい、んじゃーまぁ、容赦はしねえぜ!」

 刃物を手にした男達が、〇〇と少女に襲い来る!




戦闘省略[勝利]


      ***

「く……俺たち『三羽ハギス』の精鋭をものともしない……とは」
「つえぇ……じゃねーか……」
 男達が膝を折り、ばたばたと街道脇に崩れ落ちた。
 大した傷を与えたわけではないし、町もすぐ近くだ。この連中は放っておいても大事は無いだろう。
 そんなことより、ハギスというのは一羽二羽と数えるものだったのだろうか?
ともかく、一段落したところで少女の身柄を拘束するか――そう思って振り返ると……。
(あれ?)
 既に、少女の姿はどこにも無かった。

     ***

 いつの間に消えてしまったのだろう。
 身のこなしは中々のものだと思っていたが、逃げ足の速さは更に一級品だ。
 とはいえ、いくら戦闘中でもゼネラルロッツ方面に戻ったのなら気がついたはずだ。
となると、煙のように消失したのでなければ、彼女が向かったのはリンコルン方面で間違いないだろう。
 少女が去ったと思われる方角を見やり、遠く街道の先に目をはせる。
 だが、既に少女は影も形も見えなかった。
 呆れて〇〇が歩き出そうとした時――。

(……ん?)

 はらり、と一枚のカードが地面に落ちた。
 どこか、装備の隙間にでも差し込まれていたのだろうか?
 拾い上げてみると、小さな四角いカードには短い文章と、手書きの単純な絵が添えられていた。

『ありがとサンキュゥ♪
 (o ̄ヮ ̄)/

 後は任せた! 頑張れー!
 ヾ(゜ー゜ゞ)( 尸ー゜)尸

  貴方のハリエットより』

(……)

 二の句が継げない内容に、しばし硬直する。
“ハリエット”というのは、まず間違いなくあの少女の名前だろう。
戦闘の最中にでも書いていたのだろうか? ある意味信じられない技術だと言える。
 〇〇は振り返り、最早姿の見えない少女、ハリエットの消えたであろう方角に再び視線をやる。

 何だか良くわからないが、変なのと関わりを持ってしまったような気がする……。

─End of Scene─



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