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新宿中央公園周辺/font> |
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ついに、この時がやってきた。 永く虐げられてきた労働者たちを一斉蜂起させるべく、僕たちは、監獄島へと戻るのだ。 エアゾール製造工場が爆破されたニュースはきっと、情報屋によって労働者に伝えられているだろう。 限界を超えた重労働に耐えながら仲間たちは、僕とスズの帰還を待ちわびているだろう。 僕たちは決意を固め、監獄島へと続くレールの上に降り立つ。道のりは長いし、どんな敵が潜んでいるか分からない。 それでも僕たちは監獄島へ帰る。絶対に――だ。 レールの上を進んでいくと、前方から人影がやってくるのが見えた。シルエットから、それは中央公園に住む仙人だとすぐに分かった。 仙人は僕たちの前で立ち止まると、言った。 「音が見つかったのか」 僕たちは無言でうなずく。 「ならば――早く現実世界に戻るんだ。お前たちをこの世界に留めておこうとする力が強まっている。もうすぐここにやってくるぞ」 おそらく、軍の追っ手が近づいてきているのだ。僕とスズは、思わず息をのむ。 「このまま進んでいくと、焼け残った倉庫がある。そこにあるモノは、きっとお前たちの役に立つだろう。持っていけ」 仙人はそう言うと、僕たちに背を向けたまま新宿方面へと消えていった。 僕たちは一礼すると、思わず目を合わせる。 役に立つモノって何だろう? いざ、倉庫へ行ってみると――。 銀色のカバーに隠されていたのは、漆黒に光る大型バイクだった。 こんな場所に置きっぱなしになっていたバイクが、果たして動くのだろうか? 僕はバイクにまたがり、疑いつつもキーをひねり、スイッチを押す。 すると、バイクは心地よい振動とともにエンジン音を上げ始めた。 僕とスズは驚き、思わず歓声を上げる。 スズはふわりとタンデムシートにまたがると、僕の背中に額を押しあてた。 「早く行こう。みんなが待ってる」 スズがしっかりつかまったことを確認するとともに、僕はアクセルをひねった。 バイクは倉庫を飛び出し、レールの上を走り出す。 すると。 背後から聞こえる、規則正しい轟音と震動。 その音は確実に、意外なほど早くこちらへと近づいてくる。 ライトが僕たちを照らし、警笛はヒステリックに空をかき鳴らす。 軍の列車だ!! 僕にしがみついていたスズの温かな手が、みるみるこわばっていく。 「ガク(○○)――後ろに来てる。すぐ、後ろ」 切れぎれになる、スズの声。 ここは何としても列車を振り切らなくてはならない。 もちろん、燃料には限界がある。 燃料切れにならないよう、考えながら進まなくては――。 さて、どうする? ─See you Next phase─ 次回6時間更新 【選択肢】 ・まだ決めていない ・風まかせ ・普通に進む ・スピードを上げる ・敵を振りきる |
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