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サンロード

女ブッチャー戦闘後自動的に進行

 蒼を追って、あなたとトモキは駐車場に面した正面入り口とは反対側に位置する、サンロードという愛称の通路に足を踏み入れた。
 細長いトンネルのなかに、ゆったりとしたスロープが延びている。
 端まで行くとU字型に折り返し、つづれおりの坂となって上に向かう、バリアフリーの路だ。
 地上から上階のトンネルの壁は透明なチューブとなっており、歩きながら周りの景色や空が眺められる趣向なのだが、
 今は暗い空に黒々とした街の様子がうかがえるばかりだ。
 通路を進みながら、あなたはとなりのトモキに聞くともなしに聞いた。



「しかし、蒼がフツーの人間じゃないとしても……、 ヤツらと同じ種族の生き物だとしても、 どうして彼女は連中と戦うんだろう? どうして俺たちの味方をしてくれるんだ?」
「別に俺たちの味方をしたわけじゃないだろう。 自分でも、はっきり言ってたじゃないか。 俺たちのことを助けはしないって。彼女はただ、 追っかけてる敵っていうヤツを倒したいだけなんじゃないか。 化け物同士でも、いさかいとか内輪揉めとか、 いろいろあるんだろうよ」
「だけど……。口では確かにそう言ってたけど……。 実際さっきの戦いでも、蒼は俺のことをかばってくれた。
 蒼が助けてくれなかったら、俺はあいつにやられていた」

「さあて……。条件反射で、 とっさに体が動いてしまっていたか……、でなけりゃ……」

「でなけりゃ?」

「お前を生かしといたほうがいいような理由が、 何かあったのかもな」
「バカな! そんな面倒な理由を、わざわざこじつけるな。 そっちの方が、よっぽど不自然だぞ」
「フン。ほんと、お前は昔から、お人よしだよな。現に、 さっきあいつに食われかけたんだぞ? よくそれで、 そんなのんきなこと言ってられるよな。俺なんか、 いつ彼女が物陰から飛び出して来やしないかと気が気じゃないぜ」

 そう言ってトモキは、周囲や背後に素早く目をやった。
 あなたは反論しようとして口を開きかけたが、 結局何も言わずに再び閉じると、 考え込むような顔つきで足を進めた。

「わたしは、化け物か? ヤツらと同じ?」

 そのささやきに、ハッとなってふたりは足をとめた。
 通路が折り返すコーナーの向こうから、ゆらりと人影が姿を現して、 ふたりと向き合った。



「そう……。わたしはグーラ……、化け物の仲間……」

 ぽっかりと開いた暗いふたつの目が、 じっとあなたを見つめていた。

「蒼!?」
「お前たちは、エサ……。わたしたちの、大切なエサ……」
「何を言ってるんだ! 聞いてくれ、蒼!」
「わたしは、グーラ……。人間は、わたしのエサ……!」
「ダメだ、蒼! やめろ!!」

 蒼は獣のような吠え声を上げて、あなたたちに襲いかかった。

蒼が現れた!



─See you Next phase─



次回行動選択

なし




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