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聖公庁礼拝堂

 艶のない黒地の扉をゆっくりとあけ、礼拝堂の内部に進入した。

 入った瞬間、モルトの本能が何者かの気配を察知する。

「お目醒めのようね」

 モルトの眼前に、真紅の魔女カルミネラがゆらりと現れた。



「そうか、魔性の怪物どもをけしかけたのは貴様か。魔女カルミネラ」

「ご明察。どうやら意識・記憶とも、混乱はないようね」

 カルミネラはモルトの腕につと指を這わせた。背筋に怖気が走る。

「あなたはストラルドブラグの素材として、申し分のない身体能力の持ち主。 だから天の御前――この礼拝堂で、証明してもらうわ」

「何をだ?」

「あなたこそ、最強の“ストラルドブラグ”だということを!」

 カルミネラがさっと手をあげる。
 礼拝堂の自動式パイプオルガンが、 いにしえの壮麗な聖楽をかなではじめた。

「――!」

 同時にモルトの真横から、巨大な戦斧が飛んできた。

 身体が自動的に反応し、戦斧を避けた。 斧は勢いよく厚い扉に突き刺さる。

      ***

「ブラックベレーか!」

 パイプオルガンの演奏がつづくなかモルトの視覚が襲撃者の姿をとらえた。

 紺碧の制服に黒いベレー。
 顔に見覚えがある。襲撃者はモルトにも劣らぬ巨躯を誇る、 ルクレチア共和国精鋭部隊の兵士だった。

「そう。軍から借り受けた、最精強の兵士のひとり」

 ブラックベレーは別の戦斧をかまえ虚ろな顔でモルトににじり寄る。 おそらくは投薬のためだろう――正気の目をしていない。

 モルトは返答を投げた。



「わけのわからん遊戯に、生命は張れんな!  貴様の執着する“ストラルドブラグ”とやらの正体をおしえろ!」

 骨のごとく白い顔に酷薄な笑みを浮かべ、カルミネラは返答した。

「知りたくば、勝ちなさい。真剣勝負をお願いね――手を抜けば、 その者の生命はないわ」

漆黒のベレー(結構強そう)が現れた!



─See you Next phase─








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