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深奥にて |
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中庭で研究棟を選択 ――こっちだ。 先をゆくリュウシンが手で合図し、3人が小走りでつづいた。 “コギト”の指導者としてシエロ襲撃計画を暖めていた彼は、 聖公庁内部の様子に精通していた。 「子連れで実行するハメになるとは思わなかったけどな」 そのことを打ち明けたとき、彼はそう言って苦笑した。 「ともあれ元凶は“真紅の魔女”こと、薬師カルミネラだ。あの女が錬金魔術を応用した秘薬をもちいて聖公シエロをあやつっているにちがいない」 モルトたちは事前の情報からそう結論し、カルミネラの研究室がある棟への進入を決めたのだった。 「――!」 先頭を進んでいたリュウシンの足が止まった。 後続のセルリアも足を止めて、呆然と立ちつくした。 研究棟の最奥。 暗紅色に彩られた金属製の扉の前で、リュウシンは硬直した。 モルトがゆっくりと前に進みでて扉に耳をあてた。 ――扉のむこう……何かいる! 人間のそれではない。何か巨大な……魔獣。 モルトは大きく息をつき、うしろをふりかえった。 3人の瞳が決意の色を帯びる。 モルトはふたたび前をむき、暗紅色の扉を勢いよくあけた。 カルミネラの研究室に、女主人は不在だった。 錬金魔術の秘薬をおさめた色とりどりのビン類に交じって、 もうひとつ、目を惹くものがあった。 “それ”は、鉄格子のなかで荒い息をついていた。 翼ある獅子のような姿をした、みるもおぞましき魔獣。 赤い皮膚、サソリのような尻尾――伝説に登場する人喰い獣“マンティコラ” に酷似していた。 鉄格子は、開け放たれていた。 「モルト!」 セルリアが悲鳴をあげた。 低いうなり声を発していた魔獣が咆哮をあげ、モルトに襲いかかった! 人を喰らうもの(結構強そう)が現れた! ─See you Next phase─ ☆〇〇はコウモリの翼を手に入れた! ☆〇〇は鋭利な鉤爪を手に入れた! 戦闘に勝利した。 ――ウォォォオン! 身の毛のよだつ咆哮をあげて、人喰い魔獣は倒れた。 「この魔獣もカルミネラの――“ストラルドブラグ”の実験の犠牲者なの?」 セルリアは両肩を抱き、身をふるわせていた。 モルトは無言でうなずいた。 「……おかしい。カルミネラはここにはいないようだ」 ─End of Scene─ ・まだ決めていない ・風まかせ ・黒猫についてゆく ・裏庭へ ・練兵場へ ・地下道へ ・礼拝堂へ ・エルアークへ戻りたい |
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