エルアーク情報局ﾘｻﾞﾙﾄ集　ﾙｸﾚﾁｱ物語

ｶﾘｵﾃ

ｴﾙﾆﾉを守れ(微妙に強そう)

～戦闘省略～

「ｸｿ、敵が多すぎる!」

　倒しても倒しても立ちあがる黒い甲冑の剣士たちに、ﾘｭｳｼﾝが舌打ちした。

「まずい――ﾓﾙﾄ!」

　ｴﾙﾆﾉは果敢にも、ﾘｭｳｼﾝのﾅｲﾌを借りて聖公神衛隊に立ちむかっていたが、ついに地面に倒された。

「退け!」

　なおも敵を打ち倒してｴﾙﾆﾉを助けようとするﾓﾙﾄに、ｶﾙﾐﾈﾗがゆらりと右手をかざした。

「ﾑﾀﾞよ」

　ﾓﾙﾄは、金縛りに遭ったように動けなくなった。

「ぐっ……」

　ﾓﾙﾄの身体の上に、黒い甲冑の神衛隊が、幾重にも折りかさなった。

「ｸｿ、離せ!」

　ﾓﾙﾄの意識が遠のく。
　敵に抵抗するｴﾙﾆﾉの声が、しだいに遠のいてゆく……

　　　　　　***

　地平線の彼方に、夕陽が沈もうとしていた。

「とうとう、ふたりだけになっちまったな」

「ああ」

　ﾓﾙﾄは、ｴﾙﾆﾉが連れさられた方角に目をやった。

「どうする、このままひきさがるのか?　それとも――」

「決まっている」

　彼は静かにﾘｭｳｼﾝをみつめた。

─See you Next phase─