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修了試験 |
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前にも見た風景。 首から激しく血を噴き上げるミシアレシア。 そんなバカな……。 またしても、避けることができなかった……。 あまりのことに、僕は愕然とした。 これでもまだ、僕がライダーとして未熟だというのか……。 天に向かって咆哮するサルバ。 僕の怒りは、頂点に達していた。 僕は手に持った槍を振り上げ、サルバに向かって走った。 この竜を殺してやろうと思った。 次の瞬間、サルバから発せられた言葉は予想外のものだった。 「今のお前の能力ならば───」 それは、上級位魔女マキラティを倒した時に聞いた声と同じ声だった。 「今のお前の能力ならば───、母親を助けることも叶うだろう」 母さんを助ける……? 意味がわからなかった僕は、サルバに向かって叫んだ。 「それはどういう意味だ! 心して答えろ! 返答次第では、 この場でお前の首を斬り落とすぞ!」 サルバの全身から、ゆっくりと殺気が消えていく。 「はるか南方の地にて、今この時、 魔法大戦の戦火の中でお前の母親は死んだ。 再び、時を遡れ。そして魔法大戦に参加し、 母親を守る盾となるのだ」 母さんが、死んだ……? サルバの言葉には、いつもとは違う人間らしい感情が含まれている……。 僕は混乱していた。 だが、これだけはわかる。 僕がここでこの竜を殺してしまったら、 その瞬間にいくつものことが確定してしまう。 ミシアレシアの死と、母さんの死……。 「サルバ……」 僕はサルバに問うた。 「再び時を遡り、魔法大戦に臨めば、 次はミシアレシアを救うことができるのか」 ゆっくりと重たい言葉が、頭の中に響く。 「それは、お前次第だ。だが───」 「……だが?」 「力が命を守ることがある。お前が成長を続けるならば、 次には救えるかもしれない」 もう一度、時を遡るべきか、僕は一瞬だけ考えた……。 僕は…………。 ─See you Next phase─ 次回行動選択 (12時間更新) まだ決めていない 風まかせ 時を遡る 時を遡らない |
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