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修了試験



聖地の番人



ブラックライダーA [前衛]:飛
HP:1000/1000
ブラックライダーB [前衛]:飛
HP:1000/1000
※戦闘省略

 戦闘に勝利した。

 番人を倒し、僕は聖地の頂上に向かって飛んでいった。
 僕とサルバが一番乗りだった。

「あっ、フリーゼイ!」

 少し遅れて、竜に乗ったミシアレシアも頂上に降り立った。



「フリーゼイが一番乗りなの!?」
「うん。まだ、誰も来てないみたいだね」
「私とフリーゼイのワンツーフィニッシュね! さあ、早く謁見を済ませましょ!?」

 1回目のときも、2回目のときも、 この場所でサルバが暴走を起こした……。
 僕がライダーとして未熟だったために、 聖竜に呪われたサルバが暴走し、ミシアレシアを殺してしまったのだ。
 だが、今回は違う。
 僕は、ライダーとして成長を遂げた。
 この6ケ月が無駄ではなかったことは、誰の目にも明らかなことだ。

 聖竜との謁見を済ませ、僕は後ろに下がった。



「次は、ミシアレシアの番だね」
「ええ。でも……フリーゼイ。サルバが……」

 振り返ると、そこには聖竜と対峙しているサルバの姿があった。

「サルバ? どうしたんだ?」

 その時だった。

 サルバの瞳の色が変わり、雄叫びを上げた。

 ───暴走した。
 サルバは、口を大きく開いて、ミシアレシアを喰らおうとしていた。
 それに気づいても、僕はまだ落ち着いていた。

 大丈夫だ。止められる。今の僕なら……。

「サルバ! 静まれ!」

 サルバの動きが一瞬だけ止まった。
 今回こそは、あの悲劇を繰り返すわけにはいかない。

「よし。サルバ、それでいい。こっちへ来るんだ」

 次の瞬間……。
 あまりの速さに、僕は一瞬何が起こったのかを理解できなかった。


続く・・・


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