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修了試験 |
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もうすぐ、修了試験を迎えようとしている。 授業が終わり、廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。 「あっ、フリーゼイ!」 振り返ると、ミシアレシアが僕の元へ走り寄ってきた。 「フリーゼイ、もうすぐ修了試験ね」 「うん。試験に受かったら、僕たちは本物のライダーだ」 「ねえ。二人で一緒に合格できたら、私、 行きたい所があるんだけど……」 「アスラニアの海岸……でしょ?」 「そう! どうしてわかったの? 私が生まれた町は海が近かったから、 フリーゼイと一緒に海が見たいなって……」 「わかった。二人でアスラニアの海岸に行こう。そこで、 ミシアレシアの子供の頃の話を聞かせてくれ」 「え…ええ。ね…、ねえ、フリーゼイ?」 「どうしたの?」 「なんだかフリーゼイがかっこよく見えて、胸がドキドキしちゃった……」 ライダーとして成長し、完全にサルバの主人となった今の僕なら、 間違いなくサルバの暴走を止められる。 時を渡る僕の旅も、もうすぐ終わりだ。 修了試験の日を迎えた。 全生徒が校庭に集まり、 アカデミー長から修了試験の詳細が伝えられた。 聖地ナルファリア山に向かい、聖地を守る番人を倒し、 その頂上にいる聖竜に謁見する。 今の僕なら、どれも容易にできることだ。 隣にいたシェローマが、僕に話しかけてきた。 「未熟なライダーを主人とした竜が聖竜と対峙すると、 その竜は呪われ、自分の主人を喰らってしまうって話だよ」 「その話なら、知ってるよ」 「おっと、もう知ってたか。もっとも君の実力なら、 なんの心配もいらないけどね」 僕の実力……。 初めは、実力なんかなかった。 だが、何度も時を遡ることで、 僕はこれほどの実力を手にすることができたのだ。 あともう少しで、このアカデミー生活も本当に終わる。 アカデミー長の見送りを受けて、僕は同級生と共に、 聖地ナルファリア山へ向かって飛び立った。 ─End of Scene─ 次回行動選択 (12時間更新) まだ決めていない 風まかせ 聖地ナルファリア山へ エルアークへ戻りたい |
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