エルアーク情報局ﾘｻﾞﾙﾄ集

編成試験

「うっわあ、すごい格式高そうな建物。ねえﾌﾘｰｾﾞｲ、緊張してない?」
「……………」
「ﾌﾘｰｾﾞｲ? 聞いてるの?」
「うん、聞いてるよ。すごい豪華だよね。ここで多くの有名なﾗｲﾀﾞｰが育ったのかって考えると、ﾄﾞｷﾄﾞｷする」
「……ﾌﾘｰｾﾞｲ。最近、なんだか気を張りつめすぎてるように見えるけど……、あんまり無理しちゃﾀﾞﾒよ?」
「大丈夫、無理なんてしてないよ」

　無理をしていたのは、むしろこれまでの方だ。
　ﾗｲﾀﾞｰを憎む気持ちから、僕はこれまで知らず知らずのうちに自分の能力を抑え続けてきた。
　だが、今回はその必要がない。
　思う存分、自分のやりたいようにやればいい。
　開放的な気分だった。

　入学から一ヶ月が過ぎ、ｸﾗｽ編成試験の日を迎えた。

「ちゃんと勉強してきたし、きっと上位ｸﾗｽに行けるわよね?」

「行けるんじゃないよ」
「えっ……?」
「僕らは行かなきゃﾀﾞﾒなんだ。上位ｸﾗｽに。そうだろ?」
「ﾌﾘｰｾﾞｲ……。ええ、そうよ。おばさまのためにもね……」

　編成試験が始まった。
　試験内容は当然今回も同じで、今の僕ならたやすく満点を取れる。

　僕は、答案用紙にすべての解答を書き記した。
　そして……。

─See you Next phase─

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