エルアーク情報局ﾘｻﾞﾙﾄ集

旅立ちの日

　僕は再び、生まれ育った家に立っていた。

　今度は、感傷に浸ることもなかった。
　前の時とは違う。
　変えていくんだ。

「……どうしたの? こんなとこで、ﾎﾞｰっとして」

　ﾐｼｱﾚｼｱの声?
　僕は、振り返った。

「ﾐｼｱﾚｼｱ……」

　僕は、ゆっくりとﾐｼｱﾚｼｱの目の前まで歩いた。

「え? あれ? ﾌ…、ﾌﾘｰｾﾞｲなの?」
「どうしたの? ﾐｼｱﾚｼｱ。当たり前だろ?」
「どうしたんだろ……。ﾌﾘｰｾﾞｲ、なんか、急に感じ変わった?」
「そう? いつもと変わらなくない?」
「うｰん、うまく言えないけど、たくましくなったっていうか……」
「そうかな? 自分じゃ、よくわからないけど」

　二度に亘るｱｶﾃﾞﾐｰ生活と、強いﾗｲﾀﾞｰになりたいという明確な目標ができたことが、僕を精神的に成長させたのかもしれない。

　今度は必ずﾐｼｱﾚｼｱを助けられる。
　その自信があった。

　明日は、母さんが戦場に旅立つ日だ。

　悲観的な戦況の中、母さんは、このﾘｸﾞﾄﾞ･ﾄﾞﾗｾﾞﾘｱ地方の将軍として、戦場で魔女たちと激戦を繰り広げることになる。

　今回は、母さんに話しかけるべきか、僕は考えていた。
　僕は母さんに……。

─See you Next phase─

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(12時間更新)
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