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実戦 |
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僕たちは、戦場に到着した。 初の実戦。 みんな、どうしていいのかわからず、一箇所に固まっている。 重いムードを晴らそうとしたのか、ザッティが声を上げた。 「と…とりあえず、散らばろうぜ。もしピンチになったら、 大声で呼び合うって感じでいこう」 ザッティの意見に従い、各々が散らばっていく。 僕も、周囲の探索へ向かった。 前の時の経験から、どの辺りに魔女がいるのか、 僕には大体わかっていた。 その時だった。 「だ…だれか……。助けて……」 近くから、女の子の弱々しい声が聞こえてきた。 ……そういえば、そうだった。 この近くに、魔女との戦いでケガをした同級生がいたんだった。 僕が声の方に向かうと、同級生の女の子が竜の上で小さくうずくまっていた。 「た…助けて。魔女に呪いをかけられて、身体が……」 「大丈夫? 今、そっちに行くから待ってて」 「ね…ねえ、薬とか持ってない?」 「うん、持ってる。助かるから、心配しなくていい」 「ありがと……」 薬を取りだした僕は、サルバを操り、女の子のそばへ向かった。 間近で見ると、女の子は予想以上の深手を負っていた。 「僕の薬じゃ、応急手当ぐらいにしかならないけど……。よし、 これでいい」 「あ…ありがと」 「その身体で魔女に見つかったら、次は危ない。早く帰った方がいいよ」 「う…うん。あっ!」 その時、女の子が空を指さした。 そこには中級位魔女エラキュリアの姿があった。 まだ、こちらには気づいていない。 「エラキュリアだ……。あの魔女は、僕が引き受ける! 君は隙を見て、 逃げるんだ!」 「う…うん!」 女の子を逃がし、再び魔女の方を振り向いた時、 さっきまで飛んでいた魔女の姿がそこにはなかった。 「いない!? うっ……!!」 腰の辺りに、激痛が走った。 後ろを振り向くと、同級生の女の子が妖艶な笑顔を浮かべて立っていた。 「あ〜ら、残念だったわね。あなたの同級生なら、 さっき私が殺しちゃったわ。だから、私がバケてたの。 あなたが見た私の姿は、ま・ぼ・ろ・し★」 女の子は、魔女エラキュリアに姿を変えた。 うかつだった……。 僕は慌てて体勢を立て直し、槍を引き抜いた。 「前の時と違う……。どうして……」 僕のわずかな選択の違いが、この時間軸の中で起こる出来事に、 少しずつ変化を与えているのかもしれない。 前の時は、激戦の果てに、僕はどうにかこの中級位魔女エラキュリアを倒した。 だが、今は深手を負っている。 このまま戦うべきか……。 中級位魔女(たぶん強そう)が現れた! ─See you Next phase─ 次回行動選択 ・まだ決めていない ・風まかせ ・戦う ・助けを呼びに行く |
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