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時を渡る姫


「君が魔女……? 女王の娘だと?」
「ええ。でも、この時代の魔女じゃないわ。200年後の世界から来たの」
「200年後の世界……?」

 ミシアレシアは、これから起こる歴史上の出来事を、ゆっくりと語り始めた。



 フレイシア将軍との戦いに勝利し、魔法大戦を制した女王は、 すべてのライダーを処刑した。
 抵抗勢力がなくなった女王は世界を支配し、 その支配は200年後も続いている。
 そして、200年もの間、力を蓄え続けた女王の力は、 もはや何者も抵抗できないほどに強大なものとなってしまった。

 200年後の世界は、女王メルファティアの行き過ぎた支配により、 絶望的な世界になっている。
 女王に逆らう者は、人間か魔女かを問わず、ただちに処刑されるか、 死ぬまで奴隷とされる。
 恐怖政治に耐えかね、 市民の間からレジスタンスが生まれては消されを繰り返していたが、 強大過ぎる力を持つ女王を討つことは、もはや何者にも不可能な状態にあった。

「人々を苦しめる母のやり方を正しいと思っていなかった私は、 姫の身でありながら、市民のレジスタンス活動に通じていたの。そして、 そんなある日、レジスタンスが時渡りの力を持つ竜を見つけて、 私の前に連れてきた……」
「それが、サルバ……?」
「そう。けれど、サルバは死にかけていた。私はレジスタンスと協力して、 サルバに生命力を与えた……。生命力を取り戻したサルバは、 私にこう言ったわ。お前がこの時代を真に救いたいと願うなら、 時を遡り、女王メルファティアを討つのだ……、と」

 ミシアレシアの話は続いた。

 200年後の世界に、こんな言い伝えがある。

 ───勇者は、目覚めるのが遅すぎた。
 もしも勇者の覚醒が一年早ければ、 魔法大戦はライダー側の勝利だったかもしれない……、と。

 魔法大戦が決した時、すべてのライダーは処刑されたと思われたが、 女王の手を掻い潜って一人だけ生き残ったライダーがいた。
 それが、勇者と呼ばれたライダー。
 勇者は一人で女王に挑み続けたが、共に戦う仲間がなく、 やがて女王の力の前に散っていった……。

 サルバの力を使って時を遡り、この言い伝えを現実の出来事にする。
 それが、女王メルファティアを倒すことができる、ただひとつの方法だった。

「だから、私はこの時代に来たの。勇者の覚醒を早めさせ、 強大な力を持つ前の女王を倒す。そうすれば、未来の世界は救われる……。 もうわかるでしょ?」
「………………」

「勇者はあなたよ、フリーゼイ。帝王ヴァレイと、フレイシア将軍のただ一人の息子。 勇者フリーゼイ……」

─See you Next phase




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