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模擬戦


 アカデミーに入学して2ヶ月が過ぎた。

 ミシアレシアと共に上位クラスに入った僕は、 彼女に変わった様子がないか注意深く見ていたが、 特に変わったところは見当たらなかった。

 サルバが…ミシアレシアを殺したというのなら…、 それには…きっと深い意味がある……。

 母さんのあの言葉の真意は、わからないままだった。

 上位クラスを対象とした模擬戦の日を迎えた。
 生徒たちは、自分の竜を連れて校庭に集まった。
 ミシアレシアが、僕に話しかけてきた。



「ねえ、フリーゼイ……、ひょっとして、コンバットドール相手じゃ、 物足りないんじゃない?」
「うん、相手にならないと思う。でも、油断は禁物だ。戦場では、 敵を見くびったやつから死んでいく」
「ええ……、その通りね。な…なんか、ごめんね。戦いの前に、 話しかけたりしちゃって……」
「気にしないでいいよ。僕は、戦いの前の方が落ち着くんだ。さあ、行こう」

 僕たちは竜に乗り、大空へ飛び立った。

 模擬戦が行われるポイントに到着した。
 前方から、竜に乗った3体のコンバットドールが迫ってきた。

コンバットドールズ

 戦闘に勝利した。

「3体ずつじゃ、面倒だ。サルバ、敵の注意を集めろ」

 サルバが天に向かって、猛々しく咆哮した。
 雄叫びを聞きつけ、 40体を越えるコンバットドールが僕らを目がけて襲いかかってきた。

「サルバ、お前がやるまでもない」

 僕は、コンバットドールの間を縫うように飛行し、槍で次々と撃墜していった。
 敵の攻撃など、かすりもしない。
 3分もかからずに、コンバットドールをすべて倒した。

「終わりだ、サルバ。アカデミーに戻るぞ」

 教師や同級生が一斉に僕を称えてくれたが、僕は適当に受け流していた。
 それよりも、ミシアレシアの様子が気になった。
 ミシアレシアは、皆に称えられる僕の様子を、離れた場所から見つめていた。

 皆がいなくなると、ミシアレシアが近づいてきた。



「フリーゼイ……。あなたの強さは、本物ね」
「そんなことないよ。僕はまだまだだ。もっともっと強くなりたいんだ」
「そう……」

 ミシアレシアはうつむき、立ち去ろうとしている。

「ミシアレシア。話があったんじゃないのか?」
「ううん、ごめんなさい。なんでもないの……」

 そのまま立ち去っていくミシアレシアの後ろ姿は、ひどく寂しげだった。

─End of Scene─



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