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母の願い |
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女王メルファティアを攻撃してみよう。 僕は、槍を構えた。 「待て! 早まるな、フリーゼイ!」 母さんの、聞いたこともないような切羽詰まった声で、僕は踏みとどまった。 母さんが、小さな声で僕にささやいた。 「……私が、なんとかして女王に隙を作る。お前は、その一瞬を狙い、 その槍でやつの身体を貫け。無理だと見たら、すぐにこの場から逃げ延びろ」 「で…でも、それじゃ母さんが……」 「今では、お前がリグド・ドラゼリアの人々の希望そのものだ。だから、絶対に死ぬな。 彼らを絶望させてはいけない」 母さんは、優しく僕に微笑みかけた。 そして、僕の肩をポンと叩くと、女王の前へと歩いていった。 「女よ。別れの挨拶は済んだのか」 「ああ、待たせてすまなかったな。メルファティア」 「お前の顔は知っている。帝王とか呼ばれていた男の隣に、 いつもいた女だね。愛する男を失い、その男の地位を継いで戦うなんて、 いい話じゃないか。強い女、私は嫌いではない」 「……私とゆっくり話がしたいなら、紅茶でも用意してくれないか?」 母さんがそう言うと、メルファティアは高らかに笑った。 その一瞬だった。 母さんの手元から光が零れたと思った瞬間、目にも止まらぬ速さで、 母さんの槍がメルファティアの身体に襲いかかった。 だが、女王は、母さんの槍を指先で受け止めた。 「……くっ!」 女王がその指を高く振り上げると、母さんの身体は空中に放りだされた。 「次は、私の番だ。これをくれてやろう」 女王の指先に現れた炎が巨大な火球となり、母さんを目がけて飛んでいった。 火球に包まれる寸前、母さんが叫んだ。 「来い! 我が竜メシアよ!」 母さんが炎に包まれるのと同時に、隠れていた母さんの紅竜メシアが、 メルファティア目がけて巨大な火球を放った。 炎に焼かれた母さんの身体は、空中で力を失った。 僕は…………。 ─See you Next phase─ 次回行動選択 (12時間更新) まだ決めていない 風まかせ 母さんの元に走る サルバを呼ぶ |
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