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模擬戦

『とどめを刺す』選択

 とどめを刺そう。

 攻撃しなければ、やられる。
 槍を大きく振りかぶったところで、一瞬手が止まった。

 ここでこの戦いに勝利すれば、ライダーになる将来を、 自分で選んだことにならないだろうか。
 そんな考えが一瞬頭をよぎり、僕は躊躇した。

 その時、突然振り向いたコンバットドールが、 竜もろとも体当たりを仕掛けてきた。
 突然のことに反応できず、僕の身体はサルバから引き離され、 宙に投げ出された。

 僕は空中でサルバに救われたが、気を失ってしまったようだ。
 どれくらいの時間が過ぎたのか、気づいた時には周囲には誰もおらず、 静寂に包まれていた。

 僕はサルバを翻し、アカデミーに戻った。
 アカデミーに着くと、下位クラスの同級生たちが、校庭に集まっていた。
 校庭に降りると、担任教師がつかつかと僕の方へ歩いてきた。
 前の時と同じだから、これから何を言われるかは、わかっていた。

「情けない結果だな、フリーゼイ。コンバットドールを倒すことはおろか、 竜も満足に扱えないとは」

「はい、すいません……」

「トンビがタカを生むということわざがあるが、 お前の場合はその反対だ。今は亡き帝王ヴァレイと、 女性でありながら軍を率いるフレイシア将軍の息子として、 恥ずかしいと思わないのか?」

 周りの同級生たちが、哀れみの目で僕を見つめている。

「す…すいません」

 僕は、ひたすら謝った。
 やがて教師が戻っていき、その場は解散となった。
 みんなが自室へ戻っていく中、ザッティが笑顔で話しかけてきた。



「つらいよな〜、フリーゼイ。親が有名人だとさ」

「ザッティ。僕は、あまり気にしてないよ」

「そう強がんなって。まっ、お前はお前らしく生きていけばいいと思うよ?」

 僕の肩をポンと叩くと、ザッティは去っていった。

 すべて、前の時と同じ展開だ。
 これでいい。
 僕はそう思っていた。

─End of Scene─

次回行動選択
・まだ決めていない
・風まかせ
・続ける
・エルアークへ戻りたい




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