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編成試験3

『解答を消さない』選択

 解答を消すのは、やめるか……。

 だが、本当にそれでいいのだろうか……。
 ミシアレシアを確実に死なせない方法を見つけだすために、 なるべく前の時と同じようにしようと決めたのだ。

 あの時の惨劇の光景が、一瞬頭をかすめた。
 軽い身ぶるいが全身を駆け抜ける。

 僕は、解答を消していった。

 そして、試験は終わった。
 ミシアレシアが、笑顔で声をかけてきた。



「昨日勉強したところ、バッチリ出たね! 私たち、上位クラスに行けるかも!」

 笑顔のミシアレシアに、僕は苦笑いを浮かべるしかなかった。

 アカデミー内の掲示板にクラス編成表が貼り出され、 アカデミーはちょっとした騒ぎとなった。
 上位クラスに編成された生徒の中に、ミシアレシアの名も記されていた。

「フリーゼイ! 私、上位クラスに入れた!」

 苦笑いを浮かべる僕の顔を見て、 ミシアレシアはあわてて掲示板に視線を戻した。
 ミシアレシアの顔が、みるみる曇っていく。



「フリーゼイ、どうして……?」

 数秒の沈黙の後、ミシアレシアが悲しそうな顔を浮かべて話しかけてきた。

「調子……、出なかった? だって、フリーゼイ、 私なんかより全然アタマいいのに……」

 ミシアレシアは言葉を選んでくれていたが、 わざと低い点を取った今の僕にとって、彼女の優しさは辛かった。

「ごめん、ミシアレシア。ちょっと、一人にさせてもらえるかな?」

「あ…うん。ごめんね……」

 ミシアレシアと離れ、僕はアカデミーの校舎を歩いていた。
 あのままミシアレシアと一緒にいたら、本音を言ってしまいそうで怖かった。

 自分にとってのライダーとは、父親を死なせ、母親を自分から奪ったもの。
 だから僕は、死んでもライダーになんてなりたくない。

 そんなこと、ミシアレシアに言えるはずがなかった。

─End of Scene─


次回行動選択
・まだ決めていない
・風まかせ
・続ける
・エルアークへ戻りたい




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