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編成試験2

『当時のことを聞いてみる』選択

 僕は、ミシアレシアに当時のことを聞いてみた。

「家に来た頃、ミシアレシア、あまり話さなかったよね」

「……え? うん。そうだったね……」

「あの頃、どんなこと考えてたの?」

「あの頃は……、村が戦争で焼けて、知ってる人もみんないなくなって、 ……怖かったの。これからどうすればいいんだろうって」

「そうだったんだ……。でも、今はすっかり元気になったね」

 ミシアレシアは、口元からこぼれるように、クスクスと笑った。



「それは、フリーゼイや、おばさまや、ミルトさんのおかげよ。 もう二度と笑えないって思ってたのに、みんなが優しくしてくれたから、 元気を取り戻せたんだもの。それにね……」

「それに?」

「私、あのことがあったおかげで、フリーゼイに会えたんだから、 よかったなと思ってる。ずっと兄弟がほしいと思ってたから、 弟ができたみたいで……。ありがとね」

 お礼を言いたいのはこっちの方だ、と思った。
 この1年、母親と心が通わない寂しさを、何度彼女が埋めてくれたことか。
 僕にとっても、姉のような存在だったミシアレシア。
 だが、いつからだったろう。
 ミシアレシアは、僕の中でそれ以上の存在になっていた。

 アカデミーに入学してから一ヶ月が経過し、クラス編成試験の日を迎えた。
 成績のよい者は上位クラス、成績の悪い者は下位クラスに編成される。




「大丈夫よ。この1ヶ月間ちゃんと勉強してきたし、 きっと上位クラスに行けるわ」

「うん……。そうだね」

 編成試験が始まった。
 試験の内容は、僕には簡単なものだった。
 すでに修了試験までのカリキュラムをこなしているのだし、 なにより試験の内容が前の時と同じなのだ。
 取ろうと思えば、満点だって取れそうだ。

 僕は、スラスラと答案用紙に解答を書き記していった。
 前の時の僕は、本当はライダーになんてなりたくなかった。
 それどころか、ライダーを憎んでさえいた。
 なのにアカデミーに入ったのは、同居人のミシアレシアが、 自分もアカデミーに入りたいと志願したからだ。
 僕は、ただミシアレシアの近くにいたいだけだった。

 そんなだったから、前の時の僕は一度書いた解答をすべて消し、 白紙の答案を提出した。
 そして、下位クラスに編成されたのだ。
 ライダーを憎む僕の気持ちは、今も変わらない。

 今回は……。

─See you Next phase─


次回行動選択
・まだ決めていない
・風まかせ
・解答を消す
・解答を消さない





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