TOP[0]>攻略ルート選択 >リザルトTOP

編成試験1






 僕とミシアレシアは、アカデミーに入学した。
 アカデミー。
 優秀なライダーを養成するために設立された、格式高い学校。
 全国各地から、ライダーを目指す子供たちがここに入学してくる。
 時を遡ってくる前、僕はこのアカデミーで6ヶ月の時を過ごした。
 そして、修了試験の途中、サルバの暴走によりミシアレシアを死なせてしまったのだ。
 二度と同じ轍は踏まない。
 僕は誓いを新たにした。



「うっわあ〜、すごい格式高そうな建物。ねえフリーゼイ、緊張してない?」
「……え? うん。緊張は……してない」
「私はなんだかドキドキしてきた。先生、怖くないといいけど……」
 ミシアレシアは明るく振る舞い、僕の緊張をほぐしてくれる。
 いつもそうだ。
 彼女のこの明るい性格に、僕はどれほど助けられたか知れない。

 ───1年前。

 軍司令官として戦災地を視察していた母さんは、そこで一人の少女を見つけた。
 焼き払われた村に倒れていた少女は、生きているのか死んでいるのかもわからないほど、激しく衰弱していた。
 息があることを確認した母さんが少女を竜に乗せると、少女は細い腕を必死に持ち上げてある方向を指さし、気を失った。
 少女が指さした方向からは、同じようにキズだらけの竜が見つかった。
 それが、ミシアレシアとサルバだった。

「ミシアレシアが家に来てから、もう1年になるね」
「そうね……。でも、そんなに時間が経ったって思えないわ。まだ、ついこないだのことみたいに思ってた」

 1年前、家に来たミシアレシアは、ショックのあまり、ほとんど話せない状態だった。
 あの頃のことを、ミシアレシアと話したことはなかった。
 ふと、僕は彼女の想いを知りたくなった。
 前の時はこれ以上聞かなかったが、今回は……。

─See you Next phase─







画像、データ等の著作権は、 Copyright(C)2008 SQUARE ENIX CO., LTD./(C)DeNA に帰属します。 当サイトにおける画像、データ、文章等の無断転載、および再利用は禁止です。