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機械武器

ルロイド研究所にて 世間話をする 選択

 〇〇が研究所で休憩していると、入り口から奇妙な音が聞こえてきた。
 どうやらテルミナが一匹のアントリアンと会話をしているようだ。 何度聞いても聞きなれない音だ。
 見ると、テルミナがアントリアンから何かの容器を受け取っているところだ。 食料、いや、薬品だろうか。
 テルミナがそれと引き換えに何かを渡している。箱のようにも見えるが、 それにしては奇妙な形だ。
 それを受け取ったアントリアンは去っていった。
 戻ってきたテルミナにあの箱のようなものについて訪ねてみた。
「フム、あれか? あれは発動機といってな、熱エネルギーを動力に転換する装置だ。 人間では出せない大きな力を生み出すことができる。上の坑道にゴンドラがあるだろう? あれは滑車を使って小さな力を長い時間かけて大きな力に変換する。 10の重さの物を10動かすには、1の力で100引けば良いというわけだ。あれはこの――」

 といって、先程アントリアンから受け取った四角い容器を見せるテルミナ。

「燃料タンクに蓄えられた化石燃料、油の一種だな、 を酸化剤と混合して燃焼させ動力を得るのだ。 アントリアンが掘削に使っていたヒートスパイクを参考にエネルギー効率を上げたものだ」

 テルミナが燃料タンクを近くにあった発動機に取り付け、 スイッチを入れると発動機が唸りを上げ始める。しかし、ただうるさいだけで何も起こらない。

「それはそうだ。これはこのままではただの騒音発生装置だ。しかし、 これをうまく組み込むことで……」

 テルミナが半自動販売機からとんでもない値がつけられた武器を取り出す。
 それは金槌のようだが、頭部に大きな穴が開いている。
 そして、テルミナがそれを持ち上げ……ようとするのだが、全く持ち上がる気配がない。

「……おい、見てないでこれを構えてみろ」

 〇〇がその金槌を構える。

「よし、そしたらその柄の部分についてるボタンを押してみろ」

 〇〇が柄についてるボタンを押すと……。
 金槌が先程の発動機と同じような唸りを上げ、次の瞬間、 頭部の穴から何かが勢いよく噴出されて、その反動で槌の頭部が地面へとめり込んだ。
 油断していたハルピュイアはその勢いで槌に振り回され、もんどり打って壁に叩きつけられてしまった。

「と、まあ、こうなるわけだ」

 ……先に言ってくれ。
 確かに凄い破壊力である。 これを正規軍に支給すればかなりの戦力アップになるのではないか。

「それはなかなか難しいな。現状では一つ作るのにかなり時間がかかる。 それに燃料となる化石燃料を掘り出す技術も我々にはないしな。だから、 アントリアンに分けて貰っているのだよ」

 と、再び先程の燃料タンクを〇〇に見せる。
 しかし、このとんでもない値段はなんとかならないものか。 〇〇が自販機の方をちらと見やる。

「ム……、今ぼったくりだと思っただろう。研究資金は幾らあっても足りんのだよ。 なんなら自分で造ってみたらどうかね。燃料タンクはここで買うしかないと思うが、 発動機ならアントリアンが壊れたものを空洞内に廃棄しているかもしれん。 貯蔵庫をまめに探ってみることだな。さっきも言ったが数が多くないので、 そうそう見つからないとは思うがね。あとは金属材を地上で調達して、 それなりに高い技術があれば、見よう見真似で自作できるかもしれんぞ」

 そういうとテルミナは研究所へ戻っていってしまった。
 壊れた発動機か。覚えておくとしよう。


─End of Scene─


まだ決めていない
風まかせ
休憩する
世間話をする
地下未踏空洞へ
アーレイベルグへ


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