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エルアーク:四象の化身


老師


〜Draw〜


○○は玄武の小牙を手に入れた!

   ***


老師


「結構です。今回はこの辺りで終わりにしましょうか」

 老人の言葉を合図に、今まで○○と向かい合っていた獣がぴぃとかわいらしい鳴き声と共に動きを止めた。そして今まで纏っていた強烈な力の気配をあっさり引っ込めると、そのままもこもこした身体を揺らしながら後へ下がっていく。

「さて、○○。実際に戦ってみた時、敵と対峙した時に初めて判ることもあると思うのですが、どうでしょうか?」

 どうもこうも、あの獣達からの攻撃を凌ぐのに必死で、判るとか判らないとか、 そんなことをあれこれ考えて戦っている余裕など全く無かったのだが。

「頭でではなく、身体で理解できたなら、それで十分ですよ。 寧ろ戦いの場に置いてはそちらのほうが重要ですしね」

 いちいち考えてから動いていては遅い、というのはもっともな話だが、 こういう指導では、もう少し考える余裕くらいある構成で行って欲しい。 少し気を抜くと殺されかねない状況で、老師の話を思い返しながら戦うのは中々骨が折れる作業なのだ。
 服についた埃を払いながら○○がそういうと、 老師は成る程ともっともらしく頷いて、

「ふむ。ではまたこういう機会がありましたら、 その時にはあなたの意見も考慮しておくとしましょうか」

 などと言ってはいるが、皺の奥に浮かぶ老師の笑みを見るに、 その言葉は全くもって信用できない。
○○は暗澹たる気持ちで深々と溜息をついた。


−End of Scene−



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