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エルアーク:二つの天秤2

炎氷の小聖獣


 ***

炎と氷。頻繁に入れ替わる力の流れを読み切り、○○は練り上げた力を放つ。
 一度、そして二度。
 ○○の放ったスキルが二匹の獣を貫き、その衝撃に耐え切れず、 二匹はぴゅぎゅーとかわいらしい声を上げてひっくり返った。

「ほほう。これは天晴れ。素晴らしいですな、○○」


老師

 そして戦闘の邪魔にならぬよう距離を取っていた老人が、 にこにこと○○の傍へと寄ってきた。

「さて。今の戦闘で、ある程度は場の傾きについて、 理解できたのではないですかな。炎の力場が上昇すれば、 朱雀の攻撃は威力を増し、青龍の攻撃は威力を減じた筈。 炎と氷は表裏一体ですので、 一度炎の力場が上昇した後に氷の力場を上昇させる場合は、 まず上がった炎の力場が減少する事になる」

 一度片方に傾いた天秤は、まず均衡状態へと移行してから、 更に重石を積む事で逆へと傾く。そういう事か。

「結構です。秘蹟の技量を高めれば、 それらの場を操るスキルを習得する事もあるでしょう。 その時は、今回の事を思い出して上手く利用する事ですね。 まあ、先程の戦闘に勝利できるのなら、 このような事は今更な話なのかもしれませんが、ね」

 そして、老師は手にした杖をくるりと回して、 石突でかつんと地面を突いた。
 同時に、辺りの景色がゆらりと揺れる。書の主によって、 この世界が閉じられる前兆だ。

「では、続く話はまた今度としましょう。 あなたの気が向いたときにでも、またおいでなさい」

 ─End of Scene─


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