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エルアーク:二つの天秤1

【備考】
竜頭の樹上にて「秘蹟について学ぶ」を選択

天を突くが如く、鋭く上方へと尖った高山の群れ。その中の一つ、 一際高い山の頂点付近に、幅百メートル程の僅かな平地が存在した。
 深い霧に包まれたその場所を他と隔てる傾斜は直角に近く、 人が外部から辿り着く事など到底不可能にも思える。 そんな孤立した場所に、一体何のために存在するのか。 赤と黒で構成された石造りの小さな社がぽつんと建っており、 そしてその社の前には、○○と老人、そして奇妙な四匹の獣達が居た。

“大陰極乃渡導”。
 この単書の所有者である“老師”は、この本の名をそう語った。

「この単書は一種の啓蒙書で……他の単書とは少々世界の構造が異なるのですよ。 確固とした物語性、世界観を持たない書物が、 こうして単書としての形を持つのは珍しいのですが──この辺りの話は、 あなたには少々判り辛いかな」

 そう言って、老人はさっさと話を本題へと戻す。

「さて、秘蹟についての話ですが──ツヴァイからは、 あなたには既にこれらについての基本的な説明を終えてある、 と聞いています。四つの属性、炎、冷、光、闇の力を、 代替具現要素を用いて操る原理述。それを秘蹟と呼びます。
代替具現要素は、それぞれのサイン、 シンボルがあればそれを鍵として扱う事が出来る。 この辺りは大丈夫ですね?」

 ○○が頷くと、老師は「結構」と呟き、話を続けた。

「これらの四要素は、スキルを操る術者、そしてスキルを向けられる対象者。 これらの相互関係の他にもう一つ、スキルを行使する際の“場の偏り”が、 その効果に影響します」

 場……?

「場、としかいいようがありませんね。例えば強い熱に満ちた場所では、 炎の属性となるスキルの効果が高まり、逆に氷の属性が弱まる。 闇の力に満ちた場所ならば、闇が弱く、光が強く。 場を形成する要素としてのこの四属性は炎と氷、 光と闇はそれぞれが相互関係にあり、天秤の両端を司ります」

 老人は枯れ枝のような両の手を皿に見立てて、軽く上下に揺する仕草。

「そしてこれらは、戦闘中に誰かが炎の力を使えばそちらへ、 氷の力を使えばそちらへと僅かに傾いていくのですが──専用のスキルを使い、 直接その天秤を操作する事によって、状況を有利に持ち込む事も可能です」

 そして「一つ試してみましょうか」、と老人が背後へと振り返り、 少し離れた場所でちょこんと座っていた四匹の獣へと呼びかける。
 その声に従って、ふわりと身を浮かべてこちらへと漂ってきたのは、 青く小さな蛇と赤い雛鳥──の特徴となる部分だけを、 より強調したような奇妙な生き物だ。
「朱雀と青龍。この子達と戦って、勝ってみて下さい。 朱雀は火を、青龍は氷を司る獣です。そして彼らには、 それぞれ場を操作する力を使用してもらいます。それを上手く把握し、 利用すれば、勝つことはそう難しく無い筈です。もっとも、 この子達の弱点となる属性の攻撃手段を持っていない場合は話が別ですが、 その場合は──」

 その場合は?

「これをどうぞ」

 老人がひょいと投げ寄越してきたのは、今にも折れそうな細い杖。

「短い時間ではありますが、炎と氷、二つの力を宿す杖達です。 上手く立ち回れば、その杖でも何とかなるでしょう」

 無茶苦茶な話だったが、既に二匹の獣は戦闘態勢に入っている。

 ──やるしかないか。
○○は東極の偽杖を手に入れた!
○○は南極の偽杖を手に入れた!

     ***

炎氷の小聖獣が現れた!
炎氷の小聖獣

─See you Next phase─



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