TOP[0]>攻略ルート選択 >リザルトTOP

ロレーヌ川

ルイーズからロレーヌ川へを選択(初回)


 ロレーヌ川はフレビス山脈奥地に端を発し、 南のジェルメーヌ海へと注ぐ大きな川だ。
 川はレンツール共和国とベルン公国の自然国境として良く知られており、両国の境界の象徴とも言える。
 ただし、ベルン側の沿岸がほぼ平地であるのに対し、レンツール側の検問所以南では川岸にまで山が迫っていた。
 このため、下流で川を利用できるのは実質ルイーズの町だけとなっている。

     ***

 散歩がてら、 ルイーズの町から出て川沿いに街道を歩いていると、 確かに対岸に見えるのは切り立った岸壁ばかりだった。
 途中、崖の上に古城のようなものがあるのに気づいたが、 これは随分と古い遺跡で現在は全く使用されていないそうだ。
 この辺りの山の向こう側が、多分リンコルン付近になるのだろうか。
 そんなことに思いを馳せていると、 川辺を一人の男が凄い形相で駆けているのが見えた。

「うおおおお!! 助けてくれー!」

 髪を振り乱して走る男の後ろには、 えらく大きな甲殻類の姿があった。
 エビにも似た姿の赤い甲殻類は片方のハサミに生肉の塊を挟み、もう片方のハサミをぶんぶん振りまわしつつ彼の後を追っている。
 何にちょっかいを出したのか知らないが、ここは一つ助けてやるとしよう。


戦闘(釣り上げたザリ)


     ***

「いやー、ありがとうありがとう。 俺の人生ここで終わったかと思ったよ。本当にありがとう」

 男は息を切らしながらそう言って笑い、石の上に座り込んだ。
「いやー、この辺で大きなザリが釣れるって話を聞いたんで、 ちょっと試してみたんだけどね。 こんなに大きいとは思わなかった。 せっかく色々と釣り方のコツを教わったんだけど、 素人が手を出すようなもんじゃないな、こりゃ」

 男は乾いた笑いを上げて頭を掻いた。
 確かに、 毎度毎度さっきのような奴を釣り上げるなら、 実戦経験を積んだ者でなければ危険なことは明白だ。
「あ、そうだ。お礼と言っちゃなんだが、 余ったトラップを君達に譲っておこう。 俺が使うことはもう無いだろうしさ。……ほい、これ」

☆〇〇はザリトラップを手に入れた!(PT全員)

 そう言って男が差し出した物体は、 トラップと呼ぶほど大げさなモノではなかった。 どう見ても、何かの肉を麻糸で縛っただけの代物だ。
 材料さえ揃っていれば、 加工技術など全く必要とせずに製作できるだろう。

「一度にたくさん掛かると危ないから、 そういう時は一番強そうな奴だけ釣り上げると良い。 強いのを釣るコツは“日を置くこと”らしいから、 まあ思い出した時にでも使ってみてくれ」

 それじゃ、と男は立ち上がる。

「君達が死なないように祈ってるよ!」

 男はにこやかにそう別れを告げて、 ルイーズ方面へと歩き始めた。
 ザリを釣るかどうかはともかく、 今日のところはこちらも一旦引き上げることにしよう。
 かくして、いとこくは微妙な空気を感じつつ、 今しがた別れを告げたばかりの男と一緒に町へと戻ることになった。

─End of Scene─


画像、データ等の著作権は、 Copyright(C)2008 SQUARE ENIX CO., LTD./(C)DeNA に帰属します。 当サイトにおける画像、データ、文章等の無断転載、および再利用は禁止です。