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試練の間



背反の裁定者




 戦闘に勝利した。

「どうやらまた貴方の勝ちのようですね。 今度こそ返り討ちにしてやろうと思っていたのですが……残念です」

 教育者としてあるまじき言い草である。

「今回も特に証明書とかはありませんが、 そこに転がっている魔導球は持っていって頂いて構いません。 そのままではもう使えないでしょうが、 うまく杖などに組み込めばそこそこ使えるでしょう」

 先程まで宙に浮いて自動的に術式を行使していた球体を指して校長が言う。

「それから、私も多忙な身ではありますが、 ここまで来て頂ければいつでもお相手しますので」

 本当に多忙なのか。暇を持て余しているのではないのか。
 とにかく、今回のレクリエーションはこれで終了のようだ。
 かなりきつかったが、それに見合った成果は得られた気がする。
 しかし、街の付近ではそこまで強いデモノイドには遭遇しないのではないだろうか……。

─End of Scene─



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