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ピーテルの夢[ルーメン]



 ○○は北へ進むことにした。

     ***

 やがて眼前に現れたのは、のどかな村の光景だった。

 時刻は日中。ゼネラルロッツあたりと比べても木々の緑が多く、 一見して田舎の村だと判る。
 中心部以外では家もまばらで、道路も舗石のない土の道が目に付いた。 全体的に牧歌的な雰囲気を感じさせる土地だ。
 家々の煙突からは白い煙が立ち上っていたが、その一方で、 人間の姿は路上にも窓の奥にも、一切見当たらない。

「どこかの村だね。どこだろう?」

「……ルーメンです」



ハリエットの答えに、へぇ、と神父は関心を示した。

「ルーメンって、こういう場所だったんだね」

(そうか……)

 彼らと共に村の中を歩きながら、○○も得心した。 どことなく見たことがあるような気はしていたが、ルーメンの村だったのか。
 一年前に村人全員が消えた村――○○はハリエットと共に、 一度だけここを訪れている。
 ただし、あの時は煙突の煙は無かったし、 道はとんでもない量の木の葉で埋もれていた。 それだけでかなり印象が違うものだ。

「あ、そうだ。これで正しい方角が判る! えーと、 こっちが本当の北だから……」

ハリエットが路地の一方を指差して、首を傾げた。

「あれ? ちゃんと合ってる」

 ハリエットは笑った。

「偶然だと思うけど、もしかすると夢の方で方角を合わせてくれたのかも知れないね。それより、この村ではいつもこういうのが居るの?」

 神父が指した方向を見ると、今まで誰も居なかったはずの路地に、 前傾姿勢でゆっくりと歩く村人の姿があった。
 だが、あからさまに様子がおかしい――というより、 どう見てもそれは動く腐乱死体だった。

「居ません」

 ハリエットは簡単に答えて、 うめき声を上げて迫り来るゾンビの群れに武器を構える!

追われる夢



戦闘省略

     ***

「ピーテル君のイメージではきっと、ルーメンの村人はゾンビになっているんだろうね」

 崩れ落ちるゾンビの群れを見つつ、神父は落ち着き払って言った。

「実際には、なってませんでした」

「え? 見たの?」

 神父が不思議そうに言った。ルーメンの村は、 一年前に壊滅してから現在に至るまで封鎖中である。

「あ――。ええと、まあ色々あって、見ました」

「へぇ、それは面白そうだなぁ。コゼット君に聞かせてあげたら喜ぶぞ」

「どなたですか?」

 そんなことを話しながら、○○達はルーメンの村の中を散策した。
 これ以上のゾンビが出てくることもなく、生きている人に出会うでもなく、 もちろん“夜の丘”に通じる道も無かった。

 さて、ここからどちらに進んでみよう。

─See you Next phase─






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