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体育館







〜戦闘省略・勝利〜

 床にひっくり返ったムカデをよけて、 あなたは大きなまゆにつつまれた蒼のもとに駆け寄った。

「蒼!」

 彼女は、まゆのなか、おぞましい液体につかり、 胎児のようにまるまっている。
 あなたは、天井から吊されたまゆにつながる管を、 次から次へと、ちからまかせに引きちぎった。

「起きろ! 起きてくれ、蒼! 頼むから!」

 すぐにトモキも、あなたと一緒になって、管をちぎり始める。
 管をあらかた取り除いてしまうと、あなたはまゆの膜を引き裂き、 蒼の体をドロドロした液体から引き上げようとした。

 ぐったりとした蒼の体は、 ともするとすぐにまた糸の切れた人形のように、 赤や黄色の液体の池にずぶりと沈み込む。

「蒼……? 蒼!!」

 必死に呼びかけるあなたに、

「銃を……。蒼の銃を出せ」

 と、ヘルマーチンが告げた。
 あなたは動きを止めて、ヘルマーチンを見つめた。

「蒼の、銃……?」

 ヘルマーチンは、まっすぐあなたの視線を受け止めて、



「蒼を撃て」

 と、命じた。

「なんだって!? なに言ってるんだ!?」

「特製の銃弾は、グールには致命傷となる。 いま蒼のなかで活性化したグール細胞を抑制するには、それしかない」

「でも……!」

「急げ。グズグズしてると、蒼は完全なグールとして目覚めるぞ! そうなったら、すべては終わりだ!」

 あなたは、仕方なくバッグから、冷たい銃を取り出した。
 手の中の巨大な銃をしばし見つめた後、その銃口を、 まゆのなか、ちからなく横たわった蒼の胸に押しあてる。

 銃身が小刻みに震える。

「蒼……」

「撃て!」

 ヘルマーチンが促すが、あなたにはトリガーを引き絞ることができない。
 かっ! と、いきなり蒼の暗い眼が開き、自分に向けられた銃をがっしりとつかんだ。

「○○!」

 とトモキが叫ぶ。
 蒼が、鋭い牙をむき出しにして、上体を起こそうとし………

─See you Next phase─


次回行動選択

まだ決めていない
風まかせ
蒼を撃つ
撃たない




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