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生物室







〜戦闘省略・勝利〜




「ああ、ちくしょー、まだ頭がガンガンしやがる」

 机に手をついて、頭をふりながらトモキがうめいた。
 あなたは転がっていた椅子を起こすと、 ガックリと腰をおろしてうつむいた。

「大丈夫?」

 と、蒼が順繰りにあなたたちの顔を覗き込んだ。

「立て。ここには、朱鳥の痕跡はない。ここじゃない。 グズグズしてる余裕はないぞ」

「こっちは、あんたらと違って、生身の人間なんだぜ。 カンベンしてくれよ、まったく」

「自分で決着をつけるんじゃなかったか? その覚悟がないなら、 朱鳥は俺と蒼とふたりで、しとめる。お前たちは、 ここでおとなしくしていればいい」

「待てよ、ヘルマーチン。そうあわてるな」

 と、あなたは顔をあげた。

「あんたと蒼だけじゃ、こいつにけりをつけるのは、 難しいんじゃないのかな」

「なんだと?」

 ヘルマーチンと蒼が、あなたとトモキに向き合った。

「ヘルメイツ……、異界とこの世界をつないでるとかいう、 そいつがポイントなんだ。そうだろう? そして、そいつはここにいる」

「○○、何を言ってるんだ、お前?」

 と、トモキがビックリした顔になる。

「ヘルメイツは、モノじゃなくて、生き物である可能性だってある。 そもそも、異変が起こったと同時に、 蒼がどうしてオレに接触してきたのか考えたら、 オレがヘルメイツだってことも十分考えられる……。ただ、 蒼たちは、その確信がまだ持てずにいるんだ」

「バカな……」

 トモキは苦笑した。だが、

「そうかもしれない……。そうでないかもしれない」

 と、蒼は答えた。

「それでも、行くというのね? わたしたちと一緒に」

 あなたは、無言でうなずいた。

「いいわ……。それなら、行きましょう」

「おい、○○!」

「大丈夫だ、トモキ。ともかく、こいつを終わらせなきゃ。 どうやってでも」

 あなたは腰をあげると、 床に落ちたガラスの破片を踏みながら蒼とヘルマーチンのところに向かった。

「さあ、朱鳥を追いかけよう」

 ふたりの脇を抜けて、あなたは教室の外へ出た。

─End of Scene─


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