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応用物性III


 講義の開始を知らせる鐘が鳴ると、 やや遅れて眼鏡のお爺ちゃんが現れた。

「んあー、今日はひってらんどに関して じゃな。あそこは激戦区じゃけん、行く なら気をつけて行ってきんしゃい。敵さ んが巻き返しを図って、大型の魔獣を投 入してきている時は特に要注意じゃぞ。 いつどこからどでかい弾が飛んでくるか 分からんし、闇に紛れて飛来するでっ かい鯨にも気をつけるんじゃ」

 そして、お爺ちゃんは黒板に向かっ ていつものレシピを書き始めた。

 調合 : オブシディアン + 蜂の毒針 → ヴェノムナイフ
 宝飾 : ゴールドイヤリング + 鋭利な鉤爪x2 → ストライカーピアス
 服飾 : 型紙:胴 + ハウンドジャーキン + 金色 の毛皮x3 + 金糸 → ティーガージャーキン
 服飾 : 型紙:腰 + ハウンドスカート + 金色の 毛皮x2 + 金糸 → ティーガースカート
 服飾 : 型紙:胴 + シルヴァーローブ + 銀色の 毛皮x3 + 銀糸 → シルヴァーファーコート
 木工 : ガットx2 + スプルース材 + 真闇の鯨 ひげx3 → ハルパ=ニグラエ
 鍛冶 : 染料:紫 + 毛織物x2 + フ ゙リキx2 + 真闇の鯨ひげx3 → プーパ=ニグラエ
 鍛冶 : 恐竜の巨爪x3 + 竜骨x2 + 革 + ローズウッド材 → グラディウス=スピネウス

「んあー、ハウンドジャーキンはハイドジャーキ ンを燃えない毛皮で強化したものじゃ が、ティーガーはそれを更に強化したも のじゃの。あとは……そうじゃの、 あそこは戦局によって日々前線が移 動するし、前線の手前と奥とで敵部 隊も色々じゃ。あまり無理して前進せ んようにの。それとの、どこかに闇商 店があるという噂もあるでの。見つけ ておけば、前線での補給に使えるかも しれんの。今日はそんなところかの」

 まだ講義の時間はたっぷりあるとい うのに、お爺ちゃんは帰ってしまった。


─End of Scene─


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