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乗合馬車 ﾎﾞｰﾚﾝｽ→ﾍﾞﾙｹﾝﾀﾞｰﾙ

“猫魔術師を追いかけて”で乗車ｶｰﾄﾞをﾋﾟｰﾃﾙから受け取った後馬車を利用し移動 　ﾍﾞﾙﾝ各地を結ぶ公共の乗合馬車に乗ることにした。 　この乗合馬車はどういうわけか、どこの町でも例外なく、 路地を奥深く入った場所にのみ乗り場が存在する。 　もっと街道付近の大通り近辺を使った方が利便性が高いだろうに、 よほどお客に来てもらいたくないと見える。 　教わった場所まで行くと、縦長い金属製の看板があった。 　大きく描かれた馬車の絵の下には時刻表らしきものが細かく書かれている。 　○○はなんとなく落ち着かない気分で周囲を見回しながら、指定の時刻まで馬車を待った。 　　　　　*** 　やがて到着したのは、赤と緑で鮮やかに塗られた幌を持つ、 荷台の長い馬車だった。 　降りてきた御者は○○を認めると被っていたｼﾙｸﾊｯﾄを脱ぎ、 にこやかに一礼した。 「失礼ですが、ｶｰﾄﾞを拝見」 　○○が金色のｶｰﾄﾞを取り出すと、 男はそれをちらりと見ただけで満足そうに頷いた。 「では、運賃はお一人様100zelになります」 　○○は100zelを支払った! 　○○は100zelを支払った! 　○○は100zelを支払った! ※PTﾒﾝﾊﾞｰ各々で100zel必要 　　　　　*** 　運賃を確認すると御者は無言で頷き、後部座席に乗るよう○○に促した。 　乗り合わせた他の乗客達が上品に会釈する。なんとなく落ち着かない。 　だが、そんな気分は馬車が走り出した途端、一気に吹き飛んだ。 　思っていたより、かなり速い。その上、揺れも少なく快適だ。 　路面の整備が行き届いているのか、車体に工夫があるのか、 御者の腕前なのか。あるいは、その全てが優れているのだろう。 　○○達を乗せた馬車は何の苦もなく、 あっという間にﾍﾞﾙｹﾝﾀﾞｰﾙへと到着した。 ─End of Scene─

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