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街へ行こう3 救世主 |
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〜戦闘省略〜 戦闘に勝利した。 下水道の中の様子をうかがってみるが、敵の増援がくる気配はなかった。 メリルがまだ怪訝そうな顔をしているが、当面の危機は去ったようだ。 (あれはデモノイドではない……? 一体どこから……) しばらくしてウィルバ-と共に現れた警備隊が、周辺と下水道の中を調べ始める。 ○○達は警備隊の指揮官から事情を聞かれ、事の経緯を説明する。 事情聴取から解放された頃には、もうすっかり日が傾いていた。 「はぁ、まさかこんなことになるなんて……」 ウィルバ-が溜め息をつく。 「それにしても、お前達なんでこんなところに?」 できれば有耶無耶《うやむや》にしたかった事に気づかれてしまった。 「そりゃ、お前達の行動を監視してたに決まってるだろ。 二人にしたらナニしでかすか分からないからな」 ミーアがあっさり暴露する。 「か、監視って! ずっと尾《つ》けてきてたのか!」 「おおよ」 「!!」 ウィルバ-はもはや言葉が出ない。 代わりに答えたのはメリルだった。 「街の見回りなら、二人一組で別々の地域を見回るべきだろう。 今回は敵が多かったので、結果的に良かったが」 予想通りだった。 それを聞いたミ-アが思わず吹き出す。 「ブフ-、クククク……オホン、いやいや、全くその通りだった。 今後は気をつけよう。街の見 回 り もたまにはしないといけないな。うん」 わざと“見回り”を強調するミ-ア。 ウィルバ-はすっかり肩を落としてしまっている。 そこへ避難していた付近の街の人たちが集まってきた。 「ほら、あの子達だよ」 「よくやったな! 凄いぞ!」 「さすが学園の生徒だ。精鋭揃いだな」 「これからもがんばれよ!」 集まった街の人達から歓声が起こり、○○達に声援が送られる。 さすがにちょっと照れくさい。 ウィルバ-はその前の会話のこともあり、すっかり俯いてしまっている。 あのミ-アですら照れているようだ。 ふと、メリルを見ると普段見たことがないような微妙な表情をしていた。 常にきつかった目が微かに緩み、下の方を見つめている。 すたすたと歩き出し、人の輪を抜け出すメリル。○○達もそれに続いた。 「たまにはこういうのも良いものだな……」 しばらく無言で歩いていたメリルがぽつりと漏らした。 「……また、誘ってくれるか?」 がばっと顔を上げ復活するウィルバ-。 「!! もちろんさ。任せとけ!」 何を任せるのか良く分からない。 「あたしも誘っておくれよ〜」 「お前はついてくんな! 二人で定員だ」 「二人一組にこだわる必要もないだろう。皆一緒の方が……」 その後は小声でよく聞き取れなかったが、 どうやらメリルはメリルなりに他の仲間とのやり取りを楽しんでいるようだった。 今回の件で○○はメリルにも以外な一面があることを知ったのだった。 ―End of Scene― |
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