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Lv2:水場

音が近くなるにつれ、もやの濃度と湿度が増していく。 そして、唐突に視界の中に一本の石柱が現れた。 天井まで伸びた、その柱を伝って、天井から水が流れ落ちている。 流れ落ちた水は柱の周囲に泉を形成し、そこから発した蒸気が、 このもやを作り出しているようだ。 泉の水は一見普通に見える。 しかし、用心に越したことはないだろう。 　 そんな心配をよそにﾐｰｱが泉の水に口をつける。 　 ｢この水うまいぞ。お前も飲んでみ｣ 　 ｢お、おい、毒かもしれないだろ。不用心だな｣ 　 ｳｨﾙﾊﾞｰは泉の水をまじまじと見つめていた。見てわかるものでもなさそうだが。 　 ｢へーきへーき。逆に毒が治るから、これ。前にも飲んだことあるし｣ 　 水をがぶ飲みするﾐｰｱ。 　 ｢ﾌﾟﾊｰ、うめえ。お前は慎重過ぎだな。もっと大胆にいかないと進展しないぜ〜｣ 　 ｢何の話だよ!｣ 　 にやにやしながらｳｨﾙﾊﾞｰの肩を叩くﾐｰｱ。 ｳｨﾙﾊﾞｰは照れ隠しに泉の水を飲もうとしゃがみこむ。 待ってましたとばかりにﾐｰｱはその背中を押した。 大きな水音を立てて水の中に倒れ込むｳｨﾙﾊﾞｰ。 大笑いして逃げ回るﾐｰｱ。 顔を真っ赤にして追いかけるｳｨﾙﾊﾞｰ。 ……放っておいて先に進んだ方が良さそうだ −End of scene−

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