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LV1試練の間 メリル・ウィルバーVer |
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薄暗い通路を進んでいくと、前方に明かりが見える。 更に進んで、明かりの方へ近づくと、少し広く なった場所に出た。 どうやらここが終点のようだ。 すると、何かが外れる音と共に壁の一部がせ り上がりはじめた。 そして、中から狼の群れが現れた。群れの 一匹が吼《ほ》えると、残りの狼がこちらを 包囲するような配置につく。統率の取れた行動だ。 「さあ、こい!俺が相手だ!」 突然、ウイルバーが勢い良く飛出していく。 ちょっと待て。まだ準備が… ウルフパック(それなりに強そう)が現れた! 〜戦闘省略〜 「たいしたことないな」 剣を振り上げ得意げに肩に担ぐウィルバー。 それはそうだろう。この人数で、しかも、 メリルまでいるのだ。負ける方がどうかしている。 「たとえ相手が弱そうでも、何の準備もせずに突っ込むのは無謀だ」 終始無言だったメリルが感想を述べる。 「あ、いや、そ、そうだね。うん」 急にしおらしくなるウィルバー。どう慰めたらいいものやら。 ともかく、試験はこれで終了。これでメリルも2学年になれたわけだ。 ○○はそういってお茶を濁す。 「そういうシステムだったのか? それなら、礼は言っておこう。 ありがとう」 メリルは今まで知らないで学園に通っていたのか…… 呆気にとられる○○を余所に、途端に嬉しそうな顔になるウィルバー。 はたから見るととても分かりやすいのだが。 「2年になれたのがそんなに嬉しいのか」 メリルが気づくわけもなく。 というより、ウィルバーはとっくに2年である。 ○○とウィルバーは二人してため息をついた。 メリルの学年が2になった! ─End of Scene─ |
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