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虚を掻く手 |
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白と緑の城から書室に移動 エルアークの地上部に聳《そび》える巨城、“白と緑の城”。 その上層に位置する、単書を収めた書庫群“主の書室達”の更に上に、一つの部屋がある。 “箱舟”の管理者──正確にはこの船と城を作り出した人物──が、己の居室としたのがこの部屋で、 今はその管理者代行として、一人の少女がここで暮らしていた。 *** 「いらっしゃいませ、〇〇さん。それで──前回御話しした件についてはどうでしょう?」 〇〇を出迎えた黒衣の少女。箱舟の管理代行を務めるツヴァイは、単刀直入にそう尋ねてくる。 彼女が言っているのは、“落丁”の調査手伝いと、“ジルガ・ジルガ”への記名の話だ。 「まだ記名可能周期には間がありますので、直ぐに答えて頂かなくても結構ですが、色々と準備もありますので、出来れば早い内にお答え頂けると嬉しいのですけれど」 同じ“迷い人”であるエンダーとアリィも、自分の答えに選択を委ねている。 自分が答えを引き伸ばせば、彼等も動きが取り辛いだろう。彼女の言う通り、なるべく早く答えるべきだが──。 ─See you Next phase─ ----------- 行動選択に 奇縁、鋼の遭遇にスキップ が追加されている |
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