エルアーク情報局ﾘｻﾞﾙﾄ集　工場

工場
制御室

　一歩、足を踏み入れる。
　異様な静寂の中、その音だけが遠く響きわたる。
　もう一歩足を踏み入れて、僕はゆっくりと目を閉じる。

　それはもはや、気配を察知する必要なんてないからだ。
　間もなくその怪物は僕の目の前に現れて、僕をなぎ倒すべく一撃を放つだろう。

　静寂の部屋は巨大な殺気に満ち、僕を抹殺しようとしている。
　このまま動かなければ、僕という存在は一瞬のうちに消えてしまうだろう。

　－－でも僕は、そんな意思は受け入れない。

　僕は負けられない。
　僕とみんな、そしてｽｽﾞは、ここで完全勝利する。
　それが僕達の運命だ。

　僕は、目を開く。

　相手の強さなんて、ひとつも関係ない。
　どんなﾔﾂだってここで撃破する、それだけだ!!

制御室管理者

　体の大きさ、ﾊﾟﾜｰ、能力、すべてにおいて、この工場のﾎﾞｽｸﾗｽのﾓﾝｽﾀｰだったに違いない。
　少しでも弱気になっていたら、僕も危なかっただろう。
　そう思うと、少しだけ肩が震えるのを感じた。

　極度の疲労で重たく熱を持った体を引きずりながら、僕は『制御室』と書かれたﾄﾞｱに触れる。
　重く、冷たいﾄﾞｱ。
　最後は、ここをぶち破って、進まなくてはならない。

　僕は渾身《こんしん》の力を込めて、 “魔法”を打ち放った－－。

－See you Next phase－

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