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荒廃したビル群1


けたたましく鳴り響くサイレンの音。
今まさに不穏なことが進行中である合図。
その音に不安と焦燥感で胸をわしづかみにされて、 僕は飛び起きた。
一瞬だけ、気を失っていたらしい。

でも、相変わらず、目の前は白い。煙だ。
立ち込める火薬のにおいと、焦げ臭いにおいに 思わずせき込む。

 火事? それとも、温泉爆発?

見ると、あたりの地面はヒビだらけで、壊れてガタガタになっていた。
テレビで見た、地震の後みたいだ。

荒廃したビル群

何が起きているのか、よくわからなかった。
そのとき、大気と僕の体をつんざく大爆発音。
 雷!?
爆発の発生源を求めて、反射的にあたりを見回す。
その時だ。僕は、願わくば一生見ないでいたかった 光景を見てしまった。
対岸の東京タワーがゆっくりと傾き、倒れはじめたんだ。

「―――ウソだろ?」

同時に、新たなる轟音の襲来。
僕の内側を握りつぶすような爆撃機のエンジン音と 耳をつんざく爆撃がようしゃなく降り注ぐ。

「死ぬ!?」

頭を抱え、必死でベンチの下に逃げこんだ。
 何なんだ!?いったい、何が起きている!?
 映画の撮影? きっとそうだ。
 そうに違いない。だったら一言断れよ!

ベンチの下で縮こまりながら、ふと自分の姿が目に入り、また驚く。

荒廃したビル群

 違和感その1。なんだこの服!?
 ガソリンスタンドの店員か!?
 違和感その2.――髪が黒い!
 ブリーチにいくらかかったと思ってる!?
 !!??? その3、その4……数えられない。

 ほんの数分前まで、疑う余地なく自分を縛りつけていた、 タイクツな日常。
 タイクツだけど平和で、完全な僕の世界。
 それが、完全に崩壊していた。
 
同じくらいガタガタに崩れた道を、迷彩柄のトラック 数台が猛スピードでやってくる。
そのうちの一台が急停車した。
荷台に乗っていた軍服の男が、僕に銃を向け、 犬か何かを叱りつけるかのように叫ぶ。

「コウサクインカ?」

 なんだ、その斬新な響きは?日本語?
 しかし、そいつは僕に考えるスキなんて  与えてはくれなかった。こともあろうに、  戦車のような部品で改造された生物兵器が、  僕に襲い掛かってくる!
「よせ!」

とっさに手でモンスターを払いのける。
そのとき、僕の手からありえないものが飛び出した。
光の玉だ。
それは彗星のように尾を引き、力強い輝きを 放ちながら、モンスターに命中した。
モンスターが悲痛な叫びを上げ、のたうちまわる。

 やったのか!?

ねずみ花火みたいにもがいていたモンスターは、 体勢を整えると憤怒と憎悪の目で僕を睨みつけてきた。

 やってなかった!
 っていうか、むしろ状況悪化。

モンスターの本気に油を注いで、火をつけてしまった。
興奮したモンスターが、再び僕に襲いかかる。
 もう戦うしかない!いわゆるバトル?
 ファイナル・ファンタジー?

異様な兵器が現れた!

異様な兵器


ーSee you Next phaseー


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