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木霊の庭園 昼寝

【備考】
言葉の勉強後

 箱舟中央島の上部に広がる無秩序な庭、“木霊の庭園”へと足を運ぶ。
 いつもなら、○○がやってくると物陰からぴろぽろと無数の木霊達が姿を現すのだが、

「居ない?」

 辺りを見回すが、反応が無い。
 そういえば、と思い出す。木霊達はただここに自然と住み着いた生物という訳ではなく、 この箱舟を造り出した者達が、箱舟の機能維持のために配置した存在らしい。 その出自故に、木霊達はその愛らしい見た目とは裏腹に、高い修復、創造能力持つと聞いた。

 今こうしてこの場に彼らが居ないということは、何処かで彼らの力が必要な状況が生まれたか、 何か新しい機能を箱舟に追加しようとしているのか。
 それとも、単に何処かで固まって日光浴でもしているか、遊んでいるか。
 今まで○○が見てきた木霊達の生態から考えるに、後者の可能性が方が遥かに高そうだ。 小さく苦笑いしてから、さてどうしようかと考える。

 何にせよ、今ここには木霊達も、他の箱舟の住人も居ないようだ。
 丁度良い。静かだし、軽く昼寝でもしていくか。
 ○○は適当な場所に寝転がると、暖かな日差しを瞼の裏に感じながら大きく深呼吸。 意識を穏やかに閉じた。

   ***

「……ん」

 目を開く。
 半身を起こして、軽く頭を振って意識を覚醒させる。
 はて、どれ程の時間眠っていたのか。太陽の位置から考えるに、 それなりの時間は寝ていたようだが、辺りを見渡しても木霊達の気配は無い。

 立ち上がり、少々強張った身体を動かして慣らし、一息。
 木霊達には会えなかったが、会えたら会えたでまた騒がしい。 今日はこうして静かに昼寝が出来ただけでも良しとすべきか。

─End of Scene─

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