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宿木、探り求める者II

“忌種”、“禁種”について詳しく聞きたいを選択


“忌種”、“禁種”についての基本的な部分を憲章から学び、それに補足してもらう形で店主から更に説明を受ける。
 それらを簡単に纏めると、こうだ。

“忌種”とは、禁領が持つ陰性因子を身の内に取り込み、その環境に適応進化した動植物を指す。
 外見は禁領外の土地で見られるそれらと変わりないが、中身は完全に別物であり、予想もつかない凶暴性、身体能力、超常能力を持つとされ、非常に危険な存在である。その外見に囚われず、細心の注意を払って対応する必要がある。

 対し“禁種”は、既存生物が禁領が持つ陰性因子に適応したものではなく、禁領内でのみ生息する異質かつ強大な固有生物達を総称したものだ。
 括りとしては大きなもので、内には多くの分類がある。人に近い姿を持つ者は禁人、岩鬼人、土鬼人等。獣に近い姿を持つ者達は樹獣種、竜獣種、多翼鳥種等々と多岐に亘る。
 その誰もが禁領を己の生きる場とし、そして多彩かつ絶大な力を秘めた者達であり、忌種とは一線を画した存在である。
 禁領を探索する上で、もっとも金と名声を得る事が出来るのが彼らの討伐行動であるが、禁種の強さは折り紙つきであり、 たった一度の交戦で彼らを屠るのはまず不可能であるとされる。

 両者に共通する特徴としては、どちらも“陰性存在”だという点が挙げられる。
“陽性存在”である人間が禁領に入り込んだ際、拒絶反応を起こすのと同様に、陰性存在である彼らは禁領の外に対し忌避感を持ち、実際に外に出た場合は強烈な拒絶反応を起こす。この事により、陽性存在と陰性存在、お互いの縄張りはほぼ完全に棲み分けがされる形となっている。
 但し、人の中に禁領に対して適性を持つ者達がいるように、一部の忌種や禁種の中には禁領の外に出ても拒絶反応を起こさない者も存在し、時折外に迷い込んできたそれらの種が人や家畜を襲い、被害を齎《もたら》す事もある。
 だが、そういった事件が起きるのは非常に稀だ。禁領の内と外の間には、中間層と呼ばれるどちらでもない地帯が僅かながら存在する。まずそこに入り込んだ彼らは、本来自分達が暮らす場とは明らかに異なる気配を感じて元の場所に戻ろうとするし、宿木も定期的に中間層に人を送り、忌種や禁種が禁領の外へと完全に出ないよう監視と討伐を行っているからだ。

     ***

「禁領特有の資源を得る事と、この忌種禁種を狩ってその死骸を持ち帰る事。この二つが、お前達の禁領での主な行動となるな」

 ○○が情報を纏めている間に、店主が説明を締める。
 視線が○○達に向けられ、窺うような、促すような、そんな目がこちらを射る。

「他に確かめておきたい事はあるか? 無いならば、“試し”の説明に入るが」

 店主の問いに、○○はどう答えるか迷い──。

─See you Next phase─

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