エルアーク情報局ﾘｻﾞﾙﾄ集　ﾙｸﾚﾁｱ物語

聖公庁礼拝堂

『ﾘｭｳｼﾝと共闘する』を選択

「ゆくぞ!」

「おう!」

　冷たい床を蹴る。
　ﾓﾙﾄとﾘｭｳｼﾝは10年の戦友のごときｺﾝﾋﾞﾈｰｼｮﾝで、神衛隊の剣士ふたりと対峙する。

「おらぁ!」

　ﾘｭｳｼﾝが機先を制する。
　全身をﾊﾞﾈのようにして、ﾅｲﾌで剣士の面頬を跳ねあげる。その眼が大きくみひらかれた。

「な――こいつ、顔がねぇ!?」

虚ろなる無機兵

　戦闘に勝利した。

　ｶﾞｼｬﾝ。
　人智を越える強大な蛮力を有する“黒い甲冑”が、ついに大理石の床に倒れた。
　その残骸はﾊﾞﾗﾊﾞﾗの金属片にされたあともなお、獲物をもとめてｶﾀｶﾀと鳴りつづけていた。

「ﾘｭｳｼﾝ、大丈夫か!」

　かたわらではちょうど、ﾘｭｳｼﾝがもうひとつの甲冑をｽｸﾗｯﾌﾟにしたところだった。
　ふらつくﾘｭｳｼﾝを、ｴﾙﾆﾉとｾﾙﾘｱが駆けよって支える。

「……忘れんなよ。あんたとちがって、ｵﾚは“生身”なんだぜ」

　肩口から大量の血を流しつつ、痛々しい姿で強がりを言う。

「ﾘｭｳｼﾝ――感謝する」

　ﾓﾙﾄはそう言うと、ｶﾙﾐﾈﾗに向き直った。

―See you Next phase―