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警告


 薄暗い通路を進んでいくと、○○の 前を歩いていたメリルが突然立ち止まった。

「前にも言ったと思うが……私に関わるな 。私とお前たちでは立ち位置が異なる。そ して、この前のことは全て忘れろ」

 メリルのよく通る声が洞窟の壁に反響する 。メリルは振り返ることなく続ける。

「私にはお前を処分する権限がある。だ が、この前の借りもあるし、今回は見逃 してやる。だから……忘れろ」

 ただでさえひんやりとした空気が満 ちている洞窟の気温が、更に低下する 瞬間。遠くで何かが動き回る微かな音 がしていたが、それすらもこの殺気を 感じたかのように動きを止める。この 凍りついた世界の中で動ける者などい ようはずがない。

 凍りついた世界を溶かしたのはメリル自身だった。
 不意に周囲の風景が歪み、洞窟が消 える。そして、次の瞬間、○○達は明 るい陽光の中にいた。メリルが帰還の護符 を使用し、ダンジョンの外、学園の庭へと 転移させられたのだ。
 メリルは何も言わずに去っていく。
 しかし、○○はしばらくその場か ら動くことができなかった。
 権限? この国の司法機関、もしく はその執行機関のようなものに属 しているということだろうか。し かも、その存在は公にはなってい ないということか。しかし、なら ば何故、学園に所属しているのだろう。
 謎は解決されるどころか増えていくばかりだった。


─End of Scene─


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