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カリオテ

【強く止める】を選択


モルト

「ダメだ、4人いっしょに行動するんだ」

「大丈夫だよ。心配性だなあ!」

「オレたちはおたずね者なんだ。 ここにも聖公庁の手がまわっているかもしれない!」

「だったらとっくにバレてるんじゃない?」

「それにきみ、地図がよめないだろう?」

「……よ、よけいなお世話よ!」

 セルリアはそう言いのこすと、どたばたと騒がしい音をたてて、 雑踏に踏みこんでいった。

「追わなくていいのか?」

 リュウシンに聞かれて、モルトは肩をすくめた。

「セルリアの強気の前には、悪魔も尻尾を巻いて退散するさ」

「世のなか、お人好しの悪魔ばかりじゃないぜ」「――?」

 ふたりの会話は、そばにいた貴婦人の悲鳴でかき消された。

「この子! 悪魔の子だわ!」

 貴婦人は、エルニノを指さして倒れた。周囲のざわめきが、怒号に変わった。

 ――いたぞ! エルニノさまそっくりだ!
 ――“救世主”に化けた悪魔!
 ――悪霊退散! 悪霊退散!

 モルトたちに、方々から石が飛んできた。

「ちがうよ、ぼくはエルニノだよ! 悪魔の子なんかじゃないよ!」

 反論するエルニノの額に石があたって、赤い血が流れた。

 ――エルニノさまを騙ったぞ!
 ――やっぱり悪魔だ!

 モルトは何がおきているのかを理解した。

「聖公庁がカリオテの街にデマを流したんだ! セルリアが危ない!」

モルト

 モルトはエルニノをかかえあげ、雑踏をかきわけて走った。

─See you Next phase─








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