エルアーク情報局ﾘｻﾞﾙﾄ集　

街道にて、その後

【備考】
男達を信じるを選択

　　　　　***

　男達を信じて少女を捕えることにした。

「ちょいー!　普通こういう時は女の子を助けるもんでしょうが!」

　気配を察した少女が、すぐさま間合いを取った。
　先ほどの走りっぷりと言い、身のこなしは中々のものだ。

「ぐぐ、仕方ない……」

　少女が腰のﾅｲﾌｻｯｸに手をかける。
　ﾅｲﾌは一本ではなく、同じものを複数本揃えてある。投げﾅｲﾌだろうか、あまり見かけない珍しい武器だ。
　ｶﾞﾝﾄﾚｯﾄを格闘武器として使う者も多いが、彼女の得物はそれでは無いらしい。
　だが、少女は僅かに逡巡した後、その手をｻｯｸから外してしまう。

「……やめとこ。刺さったら危ないし」

「悪いこたできねーもんだ。観念しろ」

　一方の男達は遠慮することなく、手に手に刃物を取り出した。

（うーん……これは）

　大の男が三人掛かりで、更に刃物まで持ち出す必要があるのだろうか。
　確かに、おそらくこの少女の方に何らかの非はあったのだろう、と直感はできる。
　だが、仮に少女が真実泥棒だったとしても――。

（これは流石に、許容範囲外かな）

「覚悟しやがれ!　――ってぶわっ」

　先頭の男が少女に斬りかかった瞬間、○○がその足を払った。

「あぶねーな!　てめーどっちの味方だよ!」

　派手に体勢を崩して倒れた男が怒声を上げる。
　少女が嬉しげに目を輝かせる。

「そうこなくっちゃ!　意外に良いとこあるじゃん!」

（ま、結局こうなるんだな……）

「めんどくせー、纏めてやっちまえ!」

─See you Next phase─