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保健室



 鍵を解いたとたん、ドアが一気に横に開かれ、オリハラが飛び込んできた。
 彼女は鋭くのびた爪で、あなたにつかみかかった。

「わッ!!」

 あなたは反射的に身をよじり、間一髪でそれをかわした。

「オ、オリハラ!?」

 ゆっくりと向き直ると、彼女は大きく裂けた口から牙をむき出しにして微笑んだ。




「知ってた? わたし、あなたのこと、結構好きだったの。 今は、前よりもっと好きかも。だって……、とっても美味しそうなんだもの」

 そう言うと、右手を上げて長い爪をカチャカチャいわせた。

「オリハラ……」

「ねえ、かじらせてよ、cyan18。ちょっとだけでいいから。ね?」

 あなたは無言で、変わり果てた彼女をじっと見つめた。

「ちぇ、やっぱりダメか。仕方ないや。じゃあ、腕ずくで、 うむを言わさず、いただいちゃうね」

「よせ、オリハラ!」

オリハラ(それなりに強そう)




 戦闘に勝利した。

 床に転がって、細かくけいれんしていたオリハラであったものの肉体は、 やがて動きを止めた。

「オリハラ……」

 あなたは目を閉じると、ぎゅっと手を握りしめた。

「cyan18? だいじょうぶか?」
 と、トモキが心配そうに声をかけた。

「さあ、行くぞ」

 ドアの手前でヘルマーチンが促した。



「グズグズしていたら、その子みたいなのが増えて行くばかりだぞ」

 くっと顔を上げて、あなたはヘルマーチンに向き直った。

「わかってる」

 しばしにらみ合った後、ヘルマーチンはふいと首を返して、 部屋から出ていった。

「おい、待てよ、ヘルマーチン。行こうぜ、cyan18」

 床に横たわった彼女にいま一度目をやってから、 あなたもきびすを返し、ヘルマーチンとトモキの後を追った。

─End of Scene─






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